押井守が「シン・ゴジラ」語っているので、TV Brosという雑誌を買ってみた! | 勝手に映画紹介!?

押井守が「シン・ゴジラ」語っているので、TV Brosという雑誌を買ってみた!

TVBros 押井守 シン・ゴジラ

あの押井守が、「シン・ゴジラ」と庵野秀明について語っているという情報をネットで見かけたので、TV Brosという雑誌を購入。昨日発売になった2016年9月10日号です。我が家では、もう何十年も角川(現:KADOKAWA)のザテレビジョンを近所の本屋から定期購読しており、他のテレビ雑誌なんか買ったことがなかったので…TV Brosの購入は初めて。聞けば、前号でも「シン・ゴジラ」の特集が組まれており、今回はその第2弾になるんだそうだ。前号では、評論家の柳下毅一郎さんと、ラッパーの宇多丸が「シン・ゴジラ」について色々と語っていたらしい。

柳下さんがどんなことを語っているかは気になるけど、オイラ…宇多丸の映画評って信じてないから(前に岡田斗司夫さんが、宇多丸って、本当に面白い映画は面白いしか言わない。理解してない作品ほど、無理なところを誉めて語ってるって言ってた)、そっちはどうでもいいや。一応ね、今週号を買うついでに、ネットで在庫を調べてみたんだけど、既に売り切れになっていた(他の号のバックナンバーはあったのに)…やっぱ「シン・ゴジラ」の影響なのか?そうそう、Amazonでは扱ってなかった(一部の号がマケプレで出品されている)ので楽天ブックスを利用。

ちょうどスーパーSALEを実施している期間だったので、これ1冊じゃ買い回りの倍付加算の金額には達しないものの、既に複数のショッピングを利用していたので、付与されるポイントは倍付になったし、さらに期間中のみ利用できるポイントなども余っていたので、それらを利用すると、かなりお得に買い物ができた。定価320円の雑誌を発売日に注文して、無料で翌日に配達してもらえるのはありがたいですなぁ(笑)さっき、ヤマト運輸のネコポスで配達されたので、さっそく開封。表紙は「シン・ゴジラ」ではなく、実写版(舞台版)の「おそ松さん」でした…。

さてお目当ての記事ですが…“シン・ゴジラ論2 押井守が語る、「シン・ゴジラ」と庵野秀明”と題されたインタビュー形式の記事が合計4ページ。聞き手は映画ライターの渡辺麻紀さん…もともと押井さんと親交がある人なので、お互いに慣れた感じの会話のやり取りで進んでいた印象。インタビューの冒頭から“奇跡のようにちゃんと出来た映画”と、普段、自分の作品の事は棚に上げて、他人の作品には辛口な押井さんが珍しくベタ誉め。失敗作「進撃の巨人」(両方に樋口監督が関わってるんだが)を引き合いに、どこかどう優れていたかを解説してます。

ただ、後半ではいつもの押井節も炸裂…今回、多くのゴジラファン、ゴジラマニアが燃えたであろう“音楽の使い方”に関してはバッサリ。音響監督を自分でやっていたのがよくないと斬り捨てた!それはモノラル音源だったジブリアニメの「風立ちぬ」(庵野さんが声優として参加)にまで遡り、宮崎駿の影響に違いないという持論を展開させていく。あの二人の関係は祖父さんと孫みたいなもんですからと(笑)さらには、庵野秀明はコピー(パクリ)の天才とも評す…これは批判じゃなくて、誉めてるんだよ。こういう誉め方をするのがなんとも押井さんらしい。

押井さん、昔から言ってましたもん…バレないようにパクれって(本人の作品も引用多いし)。パクリだって感じさせないように映画を作るのが、やっぱり演出家の技量ってことなんでしょうね。政治論、戦争論、原発がどうだこうだって…今回の「シン・ゴジラ」について色々なところで語られているけど、本当はそんなもん、庵野秀明は興味がなくて、自分が好きな作品からパクっただけなんだと。それをやり過ぎちゃったのが音楽の部分だったということらしい。前に岡田斗司夫さんも近い事言ってた、あれは庵野が好き勝手やったプライベートフィルムだ的なことを…。

だからね、変に深読みしすぎて色々な講釈をたれるよりも…素直に“シンゴジ=エヴァじゃん”って感想の方が間違ってないのかもしれない。普段、特撮・ゴジラに興味がないような人たちからも評価が高いのが「シン・ゴジラ」の特徴でもあって…TV番組で映画好きを公言している松本人志なんかもやたらベタ誉めしてたんですよ。で、その時に一緒に出演していた大仁田厚に話を振ったら「シン・ゴジラ」は見てないけど、ゴジラの顔がいい(スタジオで流れたVTRを見て)って発言したんですね。そうしたら、松本人志が“論点がちがう!”って見下し、否定した。

オイラはその放送を見て、アンタの方がわかってないじゃんって…気持ちになったよ。大仁田が言った“ゴジラの顔”…監督やスタッフがすごく拘った部分(CGだけど1作目の着ぐるみゴジラに近づけたい)。熱く語ってるヤツよりも、本編見てない人(しかも筋肉バカな大仁田厚)の方が本質を見抜いているという…ああ、自分の意見に酔っちゃいけないといういい教訓ですね。松本人志の映画がヒットしない原因が、なんとなく垣間見えたような気がしないでもない…。「シン・ゴジラ」から松本人志へと話がちょっと飛躍してしまいましたが、この辺で締めておきます。


偉そうに語る松本人志より、大仁田厚の素朴な感想の方が正しい気が…





【Amazonになかったので楽天ブックスで購入】
TV Bros. (テレビブロス) 関東版 2016年 9/10号 [雑誌]







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