ガメラ対大魔獣ジャイガー(1970年) | 勝手に映画紹介!?

ガメラ対大魔獣ジャイガー(1970年)

ガメラ対大魔獣ジャイガー

WOWOWで放送中のガメラシリーズ一挙放送…いつもは録画したものを、一日遅れくらいで見ているのだが、今日は時間に余裕があったのでほぼリアルタイムで視聴…ほぼというのがちょっとミソで、気がついた時には放送が既に始まっていたので、レコーダーの追っかけ再生機能を利用しての鑑賞となった。普段はそんなに使わない機能だが、あればあるでけっこうありがたいな(笑)そんなわけで、今日は6作目の「ガメラ対大魔獣ジャイガー」。う~ん、これはまったく記憶にないので、たぶん初鑑賞だと思う。大阪万博が舞台となり、大村崑も再登場。

まもなく大阪万博が開幕するということで会場は急ピッチに作業が進む…そこに、南太平洋のウエスター島から、展示用の石像が運ばれてくることになった。現地では発掘作業が進められていたが、そこにガメラが飛来して妨害を受けるも、なんとか積み込みに成功し、日本へと向かう。やがて石像が日本に到着するのだが…実は、石像はジャイガーと呼ばれる怪獣を封印するためのもので、石像が抜かれたことで蘇ったジャイガーは、日本にやって来てしまった!大阪の街を破壊しながら万博会場に向かうジャイガー…そこのガメラが現れて…。

お子様向けになってしまったシリーズの中で、今のところ、今回の作品が一番まともで、内容も面白かったかもしれない。いつもは、それまでのハイライトシーンを本編中に振り返ったりして、尺伸ばし感ありありだったのだが、今回は…そういった過去のハイライト、ダイジェストをお馴染みとなった“ガメラマーチ”をバックにオープニングクレジットとして見せるので、無駄がない。また、例によって子供が主人公でもあったりするのだが、主人公年齢が若干あがったように感じ…行動の行き当たりばったり具合が軽減(まったくないわけじゃない)したように思う。

オイラは生まれる前の話なので、人から聞いた話や資料的なものしか見たことがない大阪万博の華やいだ雰囲気がなんとなく伝わってくるのも…昭和ノスタルジー映画として需要を感じる。そして、ジャイガーが大阪の街で暴れ回り、そこでガメラとも戦い…万博会場まで破壊されるのではないかという緊張感、本音としては破壊された方が面白いだろうなという期待もあり…特撮シーンの迫力も増した。このまま会場が破壊されたら観光客が激減してしまうと頭を抱える大人たちの姿は…それこそ震災後の風評被害ともだぶる光景で、リアルでもあった。

まぁ、いつものようにツッコミ要素もあるんですよ…ジャイガーが大阪で暴れてる時に、頼みの綱のガメラはどこへ行ったと、子供たちが心配気に話すんだけど、実はまだジャイガーとファーストバトルした南の島に取り残されていて、仰向けでもがいてたり。それはジャイガーの攻撃により、負傷してて、手足が引っ込められない状態でいたからなんだけど、なんとか自力で刺さっていた矢みたいなジャイガーの武器を抜き、手足と頭を引っ込めることができると…嘘のように力を取り戻し、大空高く飛び立っていく。あの行為に自然治癒力とかあるのかね?

あとは…セカンドバトルで、またもジャイガーに敗れたガメラは、急に顔色が悪くなって(もちろん理由があり)倒れてしまう。それを解決するために…主人公の少年たちが潜水艇でガメラの体内に入り込んで対処する。WOWOWの解説では、どうやら「ミクロの決死圏」あたりの影響らしい。そんな瀕死状態のガメラが、人々の祈りと期待に応じて見事復活するくだりは…平成ガメラの2作目「ガメラ2 レギオン襲来」で、やっぱり子供たちの願いで復活する後半のシーンを思い出す。やっぱり平成ガメラも、旧作へのオマージュを大切にしてたんだと実感です。

海外配給を意識して…外国人キャストが出てくるというのもお約束になってましたが、今まではその外国人の子役なんかがやたらと流暢な日本語を喋っていた。実際に演じている子役の声なのか、それとも別人の吹き替えなのか…ちょっとわからないんだけどさ。それが本作では…妙に意識したカタコトな日本語になってて、笑ったよ。いや、こっちの方がらしくていいけどな。万博会場の警備員の男性の声が、やたらカッコいい。そしてなんとなくどこかで見た顔…演じているのは平泉征、そう現・平泉成さんだったのね。成さんの若い頃は超イケメンだった!


監督:湯浅憲明
出演:高桑勉 ケリー・バリス キャサリン・マーフィ 速水亮 平泉征 八代順子 大村崑


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