機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年) | 勝手に映画紹介!?

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年)

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I

本日、2015年4月24日発売の新作Blu-ray「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」を購入…予約はAmazonで行ったが、発送は3倍とはいかず(笑)、通常のスピードでして発売日着だったよ…最近、フラゲできないなぁ。まぁ、発売当日に届いただけでも良かったとするか。懸賞等でコツコツとためたAmazonギフト券を利用、実は現金出費はゼロ!あっ、やべぇ…「THE ORIGIN」にばかり気を取られてて、「ガンダム Gのレコンギスタ」の5巻を予約するのを忘れてた。ポイントが残ってるネットショッピングを使ってポチらなければ!

宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国…地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクンが急逝。側近のジンバ・ラルはザビ家の陰謀説を唱えていた。そんな中、ザビ家の長男、サスロ・ザビが暗殺されるという事件が発生、世間の風潮は一気にザビ家へと傾き、ラル家への風当たりが強くなっていた。騒動に巻き込まれたダイクンの遺児、キャスバルとアルテイシアの兄妹は、ダイクンの正妻ローゼルシアの企てで、母アストライアとも引き離されそうになっていた。事態を重く見たラル家の息子ランバが救出に一役買うが…。

言わずと知れたファーストガンダムを、オリジナルスタッフの1人、安彦良和の手で描き直して大ヒットしたコミック「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。その中の過去編と呼ばれる、シャアやセイラの生い立ちに迫ったエピソードを映像化したのが今回のアニメシリーズ。アニメ化の一報を知った時は、いよいよガンダムもリメイクかと期待した人も少なくなかったんじゃないかな?50話くらいでTVシリーズなんて憶測もネットでは語られてたっけ?まぁ、ふたを開けてみれば…いわゆるエピソードゼロ的な部分にスポットを当てたOVAだったのだが…。

それでも、往年のアニメファン、ガンダムファンは…久しぶりに安彦アニメが見れるという事で心躍ったはずだ。オイラは、原作コミックの方をちゃんと読んではないんですけど、今回のアニメ化に合わせてとりあえず“シャア・セイラ編”だけブックオフの100円コーナーで買ってきまして、読み返し、ソフトの発売を今か、今かと待ち望んでいました。このアニメの1巻目「青い瞳のキャスバル」はコミックの9巻をほぼ忠実にトレースしつつ、ガンダムらしさを強調するため、冒頭に成長したシャアが活躍するルウム戦役のMS戦を見せるという構成になっている。

まぁ、本作に興味がある人には、ルウム戦役とは何ぞやなんて説明をしなくても大丈夫だろうなたぶん…これもまた、ファーストガンダムの本編で描かれた話の前にあったとされる地球連邦軍とジオン軍戦いの事で、オフィシャルなガンダムの年表の中ではわりと有名なエピソードの一つ。それこそ今までも数々のOVAやガンダムコミックで取り上げられてきたことがあります。それこそ、もっと詳細に知りたい人は、Wikipediaとかを調べれば、詳しい人がもっといっぱい薀蓄を書いていると思いますよ…そういうのを読めばなんとなくわかると思います。

そんなルウム戦役の戦い…シャアの駆る赤いザクが縦横無尽に駆け巡り、連邦軍の戦艦を撃破していくという迫力満点の戦闘シーンから幕を開けるんだけれども、アレっという違和感も感じる。そう今回のMS戦…フルCGで描かれているのだ。ユニコーンなんかでも、一部のシーンでCGを使ってたりしてるし、それこそ「機動戦士ガンダム MS IGLOO」のようなフル3DCGアニメなんかもあるんですけど、ガンダムのMS戦といえば手描きのイメージの方が強かった。それを、ファースト厨がメインターゲットのはずの本作でぶつけてくるスタッフのチャレンジ精神!

オイラも最初こそ(えっと初めて見たのは、ネットで無料配信されていた数分間の冒頭映像)…“なんか違う”って思いでいっぱいだったんだけど、あらためてブルーレイで見直していたら、フルCGならではのスピード感ある動きの爽快さに魅力を感じまして、“これはこれでアリ”かもって思えるようになった。CGなんだけれども、今までのものとくらべると、手描きっぽさが残ってるところもあり見てるうちに違和感も少なくなってくる。この戦闘シーンの演出を担当しているのがCGの扱いでは定評のある板野一郎さんなわけで…納得はするしかない(笑)

基本、本編は人間ドラマ重視なので…冒頭以外はMSの出番は少な目。ただ、クライマックスに登場するシャアとセイラ(キャスバルとアルテイシア)の脱出劇、これが本当のシャアの初陣なガンタンクの活躍などは、ガンダムっぽいなぁというシーン、展開になっていた。少年時代のシャアが初めて操縦桿を握るあたりは…それこそファーストでアムロがガンダムに乗り込んだところを彷彿とさせたし、市街地をガンタンクを進んでいくシーンは「機動戦士ガンダムF91」っぽいなぁと思いながら見ていた。安彦版の漫画もいいが、やっぱり動きのあるアニメもいいな。

個人的に…本作の一番の収穫だと思ったのは、後にランバ・ラルの良きパートナーとなるハモンさんのカッコよさだろ。連邦の制服を纏ってシャア(だからキャスバルだって)たちの前に現れた時は、なんかマチルダさんっぽいなぁって思ったんだけど、金髪を振り乱しながら男勝りな言動で動き回る様は、まるで「ルパン三世 カリオストロの城」の不二子ちゃんのようだった。いや、作り手も何気に意識してるんじゃね?なんといっても声を担当してたのが現・不二子役の沢城みゆき嬢だし!そう考えると、眼鏡の変装も召使いに化けた不二子そっくりだった。

シャアの池田さん、ギレンの銀河さんとオリジナルキャストが登場する一方で、声優が変わってしまっているキャラも多く存在するが…人選は悪くなく、声に関しては違和感は少ない。キャスバル坊やが田中真弓っていうのも豪華だよね…安彦さんが監督した「アリオン」にも出てたし。ジンバ・ラルは、永井一郎さんがご存命だったら、きっと似合ったろうなぁって思った(声は現・波平さんの茶風林)。そうそう、劇中のBGMがちゃんとファーストガンダムのものになっていて(編曲はしてある)、雰囲気づくりが抜群にうまかった!続きが早く見たいぜよ!


総監督:安彦良和 監督:今西隆志
出演:田中真弓 潘めぐみ 浦山迅 銀河万丈 藤真秀 渡辺明乃 沢城みゆき 池田秀一 大塚明夫


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Blu-ray 機動戦士ガンダム THE ORIGIN I






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