THE ICEMAN 氷の処刑人(2012年) | 勝手に映画紹介!?

THE ICEMAN 氷の処刑人(2012年)


 THE ICEMAN 氷の処刑人 


GEOのセットレンタルで借りてきた2014年4月2日発売、レンタル開始の新作DVD「THE ICEMAN 氷の処刑人 」を鑑賞…60年代から80年代にかけて、100人近い人間を殺し続けた実在の殺し屋を題材にした犯罪映画。死体を凍らせて死亡時刻を狂わせることから“アイスマン”と呼ばれていたそうです。狂気を孕んだ主役の殺人鬼にマイケル・シャノン…その嫁さんで、夫の正体にまったく気づいてない平凡な主婦にウィノナ・ライダー。レイ・リオッタ、クリス・エヴァンスなどが脇きを固め、チョイ役でジェームズ・フランコやスティーブン・ドーフも出ている。

1960年代のニュージャージー…リチャード・ククリンスキーはデボラという女性と交際を始める。その直後、些細な事で喧嘩になった、ビリヤード仲間を突発的に殺害してしまう。しかしリチャードの犯行が露見することはなかった。やがてデボラと結婚し、子供にも恵まれたリチャードだったが…ポルノ映画の現像で生計を立てている事を家族に内緒にしていた。ある日、そのポルノの関係で、ロイ・デメオというギャングと関わり合う。リチャードの素質を見抜いたロイは、彼に組織の汚れ仕事を任せることに。リチャードはメキメキと頭角をあらわしていくのだが…。

「ディズニーアニメのダビングを担当している」なんて嘘を並べ立て、ウィノナ・ライダー扮する地味な女をモノにした主人公。こちらも第一印象はパっとしないフツーのおっさんだったんだけれども、その後、飲み屋で喧嘩になった相手を、待ち伏せして躊躇なくぶっ殺し、その手つきの鮮やかさにとにかく脱帽。で、殺しもバレずに…先述の女と無事に結婚、子供まで儲ける。家庭では良き夫、良き父親を演じてるんだけど…本当はポルノで稼いでる胡散臭いオヤジ。そんなオヤジがギャングのレイ・リオッタとトラぶってしまうんだけど、リオッタが見抜くんですね。


こいつ、ただ者じゃないぜって…で、試しにホームレスの殺しなんかを強要してみると、またも臆することなく実行。そりゃーそうだよ、過去にもヤってるし。つーわけで、こいつデキるぜって確信したリオッタに、汚れ仕事専門の部下として雇われることに。コンスタンスに仕事をこなし、生活もどんどん裕福に。知らないうちに娘が2人に増えてるし(笑)さすがに羽振りが良くなってくると、嫁さんには金融業に転職したみたいな違う嘘で、信用させたりしてるんですけどね。キレると怖い、非情な殺し屋だって嫁や娘は可愛いわけで、幸せそうな感じだ。

ただ、殺しの現場を、若い女に見られてしまうという失態をしでかしたところから様子がおかしくなる。女子供には手をかけないぜってポリシーがあるんだけど、そんなことをボスのリオッタが許すわけない。足がつくといけないから、しばらく仕事はなしだと…半ばクビ宣告を言い渡される。家族を養わなきゃいけないし、今さら、貧乏に逆戻りができない。嫁さんも失業でもしたんじゃないかと心配気味で…そんな時、ふとしたきっかけで、本来の野蛮な性格がでちゃう。妻子を乗せたまま車でトラブった相手を猛追跡…パパの豹変に嫁さんと子供ビビリまくり!

さすがにこれじゃいかん、さぁ、どうしようってことで…殺しの現場でバッティングした、同業者に話を持ち掛け、一緒に仕事をしようと打診。その同業者が、普段はアイスクリーム屋に化けてて、死体を凍らせるアイデアを思い付いた張本人。主人公は後のりだったのねん。最初は2人で仲良く荒稼ぎしてたんだけど…元上司のリオッタに殺しを続けてるのがバレちゃったり、しかも殺しのターゲットがリオッタの部下だったりで、リオッタの逆鱗に触れちゃうわけ。そこから先は、家族が狙われ、やけくそになって…殺しを続けるも、ボロもいっぱいでちゃって…って感じ。

それこそ、リオッタ相手にもっと壮絶なバトル、報復合戦を繰り広げるのかななんて思ってたんだけど…実話ということで、あっけなく主人公に終焉が訪れる。まぁ、あっけなくといっても…20年間も捕まることなく、100人以上も殺してるんだから、ようやく年貢の納め時に至ったって事なんだけどね。捕まった後は、説明テロップを交えて、チョロチョロっと描かれるだけです。主人公と家族のその後の関係はチラっと触れられてたけど…家族がどうなったのか、もうちょっと詳しく知りたかった。きっと肩身の狭い思いをしたことだろう…殺人鬼の末路より残酷だ。


監督:アリエル・ヴロメン
出演:マイケル・シャノン ウィノナ・ライダー ジェームズ・フランコ レイ・リオッタ クリス・エヴァンス


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