ジャスト・ア・ヒーロー(2011年) | 勝手に映画紹介!?

ジャスト・ア・ヒーロー(2011年)


 ジャスト・ア・ヒーロー 

スカパーのお試し視聴、チャンネルNECOでエアチェックしておいた「ジャスト・ア・ヒーロー 」を鑑賞…「キック・アス」をはじめとするなり切りヒーローものブームに素早くのっかった中国(香港)映画って感じなんだけれども、なぜか主人公ダニエル・ウーの相棒役にケヴィン・スペイシーと豪華です。他にもチョイ役悪党でピーター・ストーメアなんても出てたりしてあなどれません。えっと、あらすじ以降でちょっとネタバレを記述します。この作品、ネタバレ書かないと感想書きにくいんだよね。未鑑賞の方、近日中に本作品を鑑賞予定の方などはご注意ください。

仕事がうまくいかず、愛する妻ともすれ違いがちなリーは、自宅で首つり自殺を図ろうとするのだが…その瞬間に玄関のチャイムが!チャックと名乗る隣人のアメリカ人が突然訪ねてきて、一命を取りとめる。その男チャックは、リーの不可解な言動に気づき、リーもまた自殺を考え直す。以来、事あるごとにチャックと顔を合わすようになったリーは、次第に交流を深めていくのだが、チャックの提案で、“人民のために奉仕する”という活動に目覚める。そして、お互いに手製のコスチュームを仕立て…街へ世直しに出かけるようになるのだが…。

音楽もどこか「キック・アス」に似てて、便乗パチもんと思わせてる節があるんだけれども、これがどうして一筋縄ではいかない内容になっていくんですよ…。「ニーハオ」という挨拶と共に突然というか、神出鬼没に現れるケヴィン・スペイシー…ダニエル・ウーの方が英語を喋れると知ると、自然と2人の会話は英語になる。いきなり「ごくせん」の仲間由紀恵のような赤ジャージ姿なんかも披露しながら、勝手に侵入した屋上で庭園なんか作っちゃってたり…ウーもびっくり。「実は殺し屋」なんてジョークをかましてくるが、スペイシーが言うとそれっぽくも見えてくる。

本当にお前は何者状態…自殺衝動どころじゃなくなり、けっこうスペイシーに振り回されるようになっていくんだけれども、ひょんなことで、外出中に人助けをして(車に傷をつけたとイチャモンつけるチンピラにからまれてるおっさんを助ける)、奉仕活動に目覚めるウー。で、2人でヒーローになろうぜみたいな流れになるわけ。お約束のようにダサイ手作りコスチュームとか作ってパトロールを開始。そしてその直後、スペイシーの勧めで購入した宝くじに当選!活動資金にするぞなんて浮かれるんだけれども、なぜか意識を失い、途中でぶっ倒れるウー。

で、病院で診察してもらうんだけれども…そこで驚愕の事実が判明!なんと、相棒のケヴィン・スペイシーはウーが作り出した妄想、幻覚だった(当然宝くじの当選も)。当たり前っていっちゃなんだけど…精神を病んでいたわけですよ。なんとか、幻覚を払拭しようとするんだけれども…どこへ行ってもつきまとってくる。仕方なしに折り合いをつけ、そして再び奉仕活動の道へ。関係が悪化してた嫁さんが、ジャーナリストで、潜入取材とかしてるんだけど、嫁さんのネタ帳や取材ビデオを勝手に盗み見て、幻覚スペイシーと悪徳企業の成敗に乗り出したりしちゃうわけ。

その懲らしめる相手がピーター・ストーメア。見事悪事を暴いて…ニュースになったり、俄然、やる気を出して…悪党の成敗なんか続けるんだけど、行きすぎちゃって無関係な人まで襲って、警察に捕まる!ウーを放り出して仕事にかかりっきりだった嫁さんもさすがに慌てて駆けつけてきて…旦那の異変に気づく。今度こそ、幻覚を振り切って、立ち直るんだって決意するウーだったけど、幻覚スペイシーはもっと恐ろしい事を言うのだ…「愛する嫁さんって本当にいるのか?」って。えっ、それまでも幻覚なのかよ?どこからどこまでが、本当の話なの??

最後は冷静に自分に向き合う事で、本来の仕事であり、“嫁さん”の問題も無事に解決し、スッキリ爽快。これでようやく幻覚スペイシーともおさらばさってわけなんだけど…そんなウーの姿を遠くから見つめるスペイシー。そういえば、映画の中盤で…背中に翼を生やし、「君の守護天使なんだ」なんて言ってたスペイシー…そこは幻覚ではなかったってことなのか?中華版「キック・アス」と見せかけておいて…実際はユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスが出演した「普通じゃない」みたいなタイプの映画だったかななんて思っても見たが、どうですかね?


監督: デイヤン・エン
出演: ケヴィン・スペイシー ダニエル・ウー コン・ベイビー ピーター・ストーメア ケネス・ツァン


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