チャールズ・スワン三世の頭ン中(2012年) | 勝手に映画紹介!?

チャールズ・スワン三世の頭ン中(2012年)


 勝手に映画紹介!?-Glimpse Inside the Mind of Charles Swan III 

昨日、WOWOWのジャパンプレミア枠(劇場未公開映画をソフトリリース前にオンエア)でエアチェックした「チャールズ・スワン三世の頭ン中 」を鑑賞…フランシス・フォード・コッポラの息子、ソフィア・コッポラの兄、ロマン・コッポラが2001年製作「CQ」以来、十数年ぶりに監督したコメディ映画で、主役は何かとお騒がせのチャーリー・シーン。セルソフトのリリース日は未定だが、ツタヤディスカスの情報によると2014年1月15日がレンタル開始日となっている。ちなみに海外盤ソフト(字幕なし)なら日本のAmazonでも入手可能…リンク先は海外盤BDです。

1970年代、かつて一世を風靡したデザイナーのチャールズ・スワン3世は、豪邸で悠々自適な生活を送っていたが、チャールズの奇抜な行動に嫌気をさした恋人のイヴァナにフラれてしまった。自暴自棄になったチャールズは、イヴァナの荷物などをゴミ袋に詰めて捨てようとするのだが…ちょっとしたミスで車ごと崖から転落。病院に入院することになったチャールズだったが、イヴァナのことがわすれられず、彼女との生活を思い返し、様々な妄想にふけっていく。なんとかヨリを戻したいと考えるチャールズだったが、会社の経営難にも直面してしまい…。

エキセントリックな主人公が、未練たらたらで元カノにつきまとうってだけの話なんだけれども…前作の「CQ」(または脚本で参加したウェス・アンダーソン作品など)を彷彿とさせるポップでキッチュでサイケな映像が次から次へと登場…主人公に負けず劣らずの奇抜な登場人物も現れ、馬鹿げた会話を繰り広げていく。段々、どこからどこまでが、主人公の回想、妄想なのかもはっきりしなくなってくるし…とにかく変な映画です。この作品の魅力は、なんといってもチャーリー・シーンが主人公を演じているっていうところに尽きると思いますね!

主人公の名前はもちろんチャールズ・スワン3世なんだけれども…劇中ではほとんど略して“チャーリー”って呼ばれてるのよ。だからさ、これは思わずチャーリー・シーン自身の話なんじゃないかなんて錯覚にも陥ってしまう。いや、映画の舞台設定は70年代ってことになってるから、実際はそんなことあるわけないんだけれどもね…でも、私生活でも破天荒なチャーリー・シーンだったら、日常はこんな感じなんじゃないの?終始グラサン姿で、やたら青っ白い顔してるチャーリー・シーンの役作り、実際にいそうなカリスマスターっぽい感じだったよ。

冒頭、主人公の頭の中をビジュアル化して分析するみたいなシーンがあるんだけれども、“脳の7割はセックスでいっぱい”だそうだ(笑)どうせだったら、スパイク・ジョーンズ監督の「マルコヴィッチの穴」みたいに(そういえば、チャーリー・シーンも出てたな)に、チャーリー・シーンに本人役を演じさせ“チャーリー・シーンの頭ン中”にすればよかったのにな、なんて思わずにいられなかった。歌って、躍る、陽気なエンディングで…「主役を演じたチャーリー・シーンだ!」とか、メインキャストたちが、キメキメの自己紹介するのが、シュールで素敵でした。


監督:ロマン・コッポラ
出演:チャーリー・シーン ジェイソン・シュワルツマン ビル・マーレイ キャサリン・ウィニック


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