死刑台の72時間(2013年) | 勝手に映画紹介!?

死刑台の72時間(2013年)


勝手に映画紹介!?-死刑台の72時間

先週、今週の火曜日に2週にわたってNHKのBSプレミアムで放送されたドラマ「BSサスペンス特集 死刑台の72時間」をエアチェックしておいたので一気に連続鑑賞…「バトル・ロワイアル」「キル・ビル」の影響で、未だに栗山千明という名前を見ると反応してしまうオイラ。そして共演は大地真央…作品中のクレジットを見てびっくりしたんだけど、これって原作があるらしい。で、Amazonで調べてみたら小説じゃなくて、少女漫画だったのねん…なるほど(後半の展開がちょっとアレなわけだ)。篠原千絵の「海に墜ちるツバメ 」という単行本に収録されてるらしい。

製薬会社に勤める夏木桐子の元に一通の招待状が届く…その内容は“臼井透を偲ぶ会”というもの。臼井とはかつての会社の同僚で、3年前に自殺した人物だった。人里離れた山奥にある“オーチャードハウス”という洋館が会場で、挨拶に登場した臼井の母親・薫は、故人の思い出話に花を咲かしてほしいと促す。やがて会も終わり、招待客が帰っていくのだが、館の中に桐子を含む5人の男女が集まっていた。そこに執事を従えた薫が現れ、いきなり銃を突きつける。「透は殺された、この中に犯人がいる。72時間以上に白状しないと皆殺しにする」と…。

やたら影があり、事情もありありな感じの栗山千明…故人の母親だという大地真央と対面を果たすも、なんだか様子がおかしい。第一印象で、この後に起きる騒動を、栗山千明は知っているなぁって見抜ける。突然監禁されて、犯人捜しなんか命じられても、率先してのっかるし。でもって、大地真央の演技は宝塚状態で、芝居がかってるんだけど…それに関しては、この人の元々の演技を逆手に取ったような設定、意味合いが隠されていて、なるほどと思うし、そこが作品の仕掛けを見破るポイントにもなっているのかなと深読みもしてしまうのである。

容疑者候補として集められた男女が、お互いに探り合い、秘密を告白しあい…犯人のシロ、クロをつけるんだけれども、犯人じゃなくても、息子を騙したり、弄んだりした人物には大地真央(または従順な執事)が銃をぶっ放して容赦なく殺してしまう。執事役の菅田俊が黙々と死体を処理するんだけれども、燃やした死体のそばで、黄昏ながら一服してる姿がシブイ!そういえば、千明ちゃんと菅田俊…共に「キル・ビル」出演者なのね。本当にこの中に殺しの犯人はいるのか?ただ単に、大地真央がトチ狂ってるだけではないのか…という感じで話は進行していく。

容疑者候補の一人、田中圭がゲーム会社を立ち上げたという設定で笑ってしまった…テレ東で放送中の「ノーコン・キッド ~ぼくらのゲーム史」ではゲーセンの息子、後にゲーセン経営者になる主人公を演じていて、その主人公が学生時代にゲーム攻略を一緒に勤しんだ友人が、ゲーム会社を立ち上げるって話なんだよね。礼治くん(ノーコンの主人公の名前)、立派になったなぁ…と思ったら(笑)最近は、NHKも頑張ってるのね…千明ちゃんのシャワーシーンをはじめ、濡れ場や女優のブラがバッチリ拝めるレイプシーンなんかもちゃんと描いてる。

と…頑張ってるなぁ、面白いなぁと思うところがある反面、せっかくミステリーの定番である、山奥のお屋敷で殺し合いというシュチエーションなのに、緊迫感に欠けるんだよなぁ。72時間と限定したタイムリミットの意味もほとんどないし。全ては後半で明かされる、どんでん返しへのお膳立てなんだけどね…全体的に違和感もつきまとっていたし、千明ちゃんと大地真央の関係がある程度見破れた時点で、そのオチに関しても想像出来ちゃったかなと。恋だの、友情だのってクサイ話が絡んでくるあたりも、後から考えると少女マンガ原作らしいなぁと思える。

放送時間は各1時間(実際には59分くらい)の合計2時間。録画は前後編、2話ともDRモード…そのまま25GBのBD-Rに焼いて保存。たぶん、DRモードで録画してもディスクの容量がだいぶ余るだろうなぁって予想できたから、今回のドラマの番宣のために、大地真央がゲスト出演した「スタジオパークからこんにちは」を録画しておいて、一緒に焼いた(見るかどうかはわからんが一応ね、おさまりがいいし)。栗山千明も番宣で「BSコンシェルジュ」っていうNHKのトーク番組に出演したんだけど、そっちは録り逃してしまった、残念…こっちの方が見たかった。


演出:村上牧人(前編) 河原遙(後編)
出演:栗山千明 大地真央 田中圭 佐津川愛美 町田マリー 青柳翔 菅田俊 大西礼芳


【原作コミックはこちら】
海に墜ちるツバメ (フラワーコミックス)







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