ワイアット・アープ リベンジ ― 荒野の追跡 ―(2012年) | 勝手に映画紹介!?

ワイアット・アープ リベンジ ― 荒野の追跡 ―(2012年)


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GEOのセットレンタルで借りてきた2013年12月4日発売、レンタル開始の新作DVD「ワイアット・アープ リベンジ-荒野の追跡- 」を鑑賞…最新号の映画秘宝で紹介されていて、ちょっと気になった作品。言わずと知れた実在の保安官、ワイアット・アープを題材とした西部劇で、アープの活躍を描いた「トゥームストーン」で親友のドク・ホリデイを演じていたヴァル・キルマーが、今度はワイアット・アープ役を演じているそうな…。確かに、どうせならカート・ラッセルに演じてほしかったぜって感じだけど、作り手の精一杯頑張ってみましたな心意気だけは買いましょう。

1人の新聞記者がある人物の滞在するホテルを訪れる…その相手は、かつて英雄と呼ばれた伝説の男、ワイアット・アープだった。さっそくインタビューを始める記者は、ワイアットに、女優のドーラが殺された事件について訊ねた。実はドーラとワイアットは恋人関係にあったのだが、滞在していた町長の家で、賊のケネディ兄弟に誤って殺されてしまったのだ。怒りをあらわにしたワイアットは、バット・マスターソン、チャーリー・バセット、ビル・ティルマンら仲間を従えて、追跡を開始!一方、ケネディは逃亡中にも新たな罪を犯そうとしていた!

「OK牧場の決斗」や「トゥームストーン」では、ワイアットの兄弟達も登場していたが…本作は出てきません。ドク・ホリデイとも出会う前の話であり…本作の中で、初めてドクと顔を合わせるシーンがあります。確かケビン・コスナーの「ワイアット・アープ」には、本作に登場していた仲間の一人バット・マスターソンが出ていたような…。でもって、ワイアットが恋人を殺した荒くれ者へ復讐するって内容なんだけれども…保安官業を引退したワイアットが、インタビュアーに話を聞かせるという回想形式で進行。キルマーが演じるのは年老いたワイアットの方なのよ。

だから、キルマーが拳銃をバンバンと撃ちまくるようなシーンは皆無で、ホテルの一室で酒を飲みながら駄弁ってるだけなんですよね。記者がワイアットと対面した時、トレードマーク(なのかな?)の口髭の雰囲気なんかがちょっと似ていて、シルエットや横顔だけは「トゥームストーン」のカート・ラッセルに似ていなくもなかったんだけれども…正面から見ると、いつものデップリと太ったキルマーさんでして(笑)、なんか微妙に違うなぁ~と、苦笑いしたくなってしまう。で、本筋である過去のシーンでは別の若手俳優がワイアット・アープを演じることとなります。

若い頃のワイアットを演じたショーン・ロバーツは、そこそこ野性味も感じられ格好は悪くなかったし、仲間たちもクールなイケメン風のバット・マスターソン、見た目は優男風だけど頼りになるビル・ティルマンと…今風な印象(アクションには加わらないがドクのコミカルな見せ場も用意してある)。メタぼったキルマーなんかよりは確かにガンアクションは様になりそうだったんだけど…期待以上のものは特に得られず。やっぱり逃げてる悪役に魅力がなかったのかな?最終決戦も、緊張感のある決闘、早撃ちなどではなく泥臭いどつきあいだったのが拍子抜け。

「トゥームストーン」の中でも描かれていた、“OK牧場の決斗”のような張りつめた緊張感がなく…馬に乗って悪党を成敗していくような爽快感もない。良くも悪くも、地味な西部劇だなって感じの微妙さなんだけれども…最後の最後に現在と過去を繋ぐ、仕掛けがあり、そこだけはちょっといい話になってて良かったですけどね。西部劇マニアの人だったら、それこそ他のワイアット・アープ作品とキャラクター像の違いなんかを比較するなど、色々な楽しみ方を見出せるのかもしれないけど、それ以外の人はサラっとレンタル鑑賞で済ませば充分なのでは?


監督:マイケル・ファイファー
出演:ヴァル・キルマー ショーン・ロバーツ マット・ダラス ダニエル・ブッコ トレイス・アドキンス


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