逃走国境 狙われた女たち(1995年) | 勝手に映画紹介!?

逃走国境 狙われた女たち(1995年)


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新たに駿河屋で大量購入した中古VHSの中から…購入金額17円の「逃走国境~狙われた女たち~ 」(Amazonでも検索できたんですけど、タイトルが間違えて“闘争国境”になってる)を鑑賞。前に買った中古ソフトに予告が入っていて、面白そうだなって思って、探してみたら駿河屋で見つかった。女友達3人が、結婚の前祝にメキシコに繰り出し、ハメをはずしてたら犯罪に巻き込まれてしまい…国境を越えてアメリカに戻ろうとするっていう内容。主演はジャケにも大きく書いてあるんだけれども、「トゥルー・ライズ」(女テロリストを演じてた)のティア・カレル。

ノラ、モリーン、キャロラインは…キャロラインの結婚が決まり、前祝のため女3人でメキシコへやって来た。バーで言い寄って来た男たちに誘われ、パーティーに参加したのだが…態度が強引になってきたので…慌てて車で逃げ出したところ、運悪く地元警察のパトカーに見つかり捕まってしまう。助けも呼べず留置所に入れられてしまった3人だったが…夜中に警官がレイプしようと忍び込んできて、咄嗟にノラは銃を奪って警官を射殺してしまった。同じ留置場に収監されていたデルガードという男のアドバイスで、とりあえず警察から逃げ出すのだが…。

ハメをはずそうとしたバカでビッチな女3人組のねーちゃんが…トラブルに巻き込まれ、人殺しまで背負ってしまうという、自業自得なお話。上っ面は仲が良い3人だけど…やっぱり女だから友情に亀裂も入りやすい。こと、男が関わってくるとなおさら。3人の中で…一番ビッチそうなねーちゃんがやたらと男に尻を振るわけで、怪しげなメキシコ人の誘いにもノコノコとついていってしまうのですけど、なんだかんだいって、もうすぐ結婚するっていう、一番の優等生キャラなねーちゃんの方が、酒やドラッグに飲まれちゃって、一番タチが悪かったりするんだよね。

で、決断力の早いティア・カレル扮する主人公が逃げようって言い出して…その場は事なきを得るんだけど、今度は警察に捕まってしまう。で、例のごとくビッチなねーちゃんが、銭でナシをつけようと警官を誘惑しようとするんだけど…それが逆効果で、罪状も増えちゃう(笑)でも、真面目なのは警察署長だけで…下っ端の警官はやっぱり悪党なんだなぁ。メキシコ人、悪人ばかりです!留置場に入れられてるねーちゃんたちをレイプしちまおうと企むんですよ。狙われたのはビッチなねーちゃんで、何気にひん剥かれてポロリしてます…かなりピンチ!

一緒の房に入れられていた優等生は、キャーキャー騒いでるだけで何もできず、隣の房で監禁されてたティア・カレルが腕を伸ばし、警官の銃を奪ってズドン!勢いで、もう一人もズドン!ああ、とうとう人殺しにまでなっちまった。優等生は領事館に助けを求めようとか、自首しようとか甘っちょろい事ばかり。ビッチなねーちゃんは、最初の勢いはどこへやら…レイプの後遺症で呆然自失。こいつらまとめて、早く逃げなきゃと…主人公が困惑してると…留置場にいた男の囚人が的確にアドバイス。逃がしてくれたら助けてやるぜと…でも、ここはメキシコだし。

男の申し出を聞き、頭でそろばんをはじいた主人公が…結局、人質兼案内役として連れ出すことを決意!他の2人は…こんな得体の知れない男を連れ出して大丈夫なのかと戸惑うが…。犯罪を犯したアメリカ人がメキシコに逃げるという話はよくあるパターンだが、あの逆ですね。メキシコで犯罪を犯しちゃったから、なんとかアメリカに戻れば助かるだろうと…国境を超える術を探すと。ハメを外そうとしてトラブルに見舞われるところは「ハングオーバー」、普通のねーちゃんが犯罪者に成り下がってしまうというところは「スプリング・ブレイカーズ」みたいだね。

レイプしようとした警官たちは、犯罪に巻き込まれたねーちゃん同様自業自得だけど…職務に忠実な警察署長(まじめすぎて、主人公たちの言い分をまったく聞かないのも問題だが)も、ねーちゃんたちとのカーチェイスであっけなく命を落としてしまうのが、ちょっと可哀相だった。つーか、ここまでやったら主人公たち、後戻りできないよねって感じなんだけどさ。こんな状況で…連れ出した男は本当に、自分たちの味方となるような人物なのか?まずはそこを見極めなければならない…。3人は仲直りして無事にアメリカに戻れるのか?そしてその方法は?

それなりに緊張感はあるんだけれども…肝心の国境越えなどは、当たり前すぎて地味目な印象かな。アメリカ側に入った後も、色々と試練があるわけですけど…結局、あれではアメリカに戻って来ても、ねーちゃんたちはお尋ね者になっちゃうんじゃないか?もっと、ちゃんと法的にOKな方法で助かる術を見つけてほしかったなって感じである。まぁ、困難を乗り越えて…女3人の結束だけは復活したようでもある。そっか時代的なものを考えると「スプリング・ブレイカーズ」より、リドリー・スコットの「テルマ&ルイーズ」の方が近いのかななんて気もしてきた…。


監督:キャサリーン・シラン
出演:ティア・カレル カルロス・ゴメス トゥリシア・レイ・フィッシャー リサ・ディーン・ライアン


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