北極の基地 潜航大作戦(1968年) | 勝手に映画紹介!?

北極の基地 潜航大作戦(1968年)


  勝手に映画紹介!?-北極の基地 潜航大作戦 

最近、出物が少なくなってきたブックオフの中古ビデオコーナーで100円GETしてきた中古VHS「北極の基地 潜航大作戦 」を鑑賞。北極の気象観測基地で事故が起き、米原子力潜水艦が救出に行くことになったのだが…その背景には米ソ全面衝突に関わる陰謀が進行していたというスパイ映画。「ナバロンの要塞」のアリステア・マクリーン原作、「大脱走」のジョン・スタージェスが監督と…戦争アクション好きには鉄壁の布陣って感じですね。ちなみにジャケ写真はオイラが入手したVHSですが、ちゃんとDVD発売済…リンク先はAmazonのDVDページです。

北極にあるイギリスの気象観測基地“ゼブラ”からSOSが発せられた!しかし嵐が酷く、通常の手段では救出が困難だという。さっそく米ソで救出作戦が開始されることになった。ファラディ艦長率いるアメリカの原子力潜水艦“タイガーフィッシュ”も命令を受け、現地へ急行することになったのだが、出航直前に海兵隊員とイギリス諜報員のジョーンズが同行することに。さらに洋上でヘリコプターと待ち合わせて、ジョーンズの知人のロシア人バスロフが乗艦してくる。やがて、北極に到着するのだが…アクシデントが起き、潜水艦が沈みかかってしまう…。

本編時間152分…長い!間にインターミッションとか入ってるのが、年代を感じさせて、なんかいいよね。でも、物語の方は起伏に富んでて意外と飽きないんだなぁ、コレが。冒頭、人工衛星から何かが意味深に落っこちてくる…で、セリフは英語とロシア語が飛び交っていて、米ソがお互いに情報を収集している様子が描かれる。物語の進行は基本的には米軍側から…上司の命令で、北極行きを命じられる潜水艦艦長。何か訳ありだってことを感じつつも、とりあえずは命令に従う。いつもの潜水艦クルーの他に、海兵隊とか英国のスパイとかが同乗することに。

前半は潜水艦映画の定番って感じ…窮屈な艦内を登場人物が歩き回りながらドラマは進行。途中で一度浮上した潜水艦は、ヘリコプターとランデブーしていて、そこで新たな登場人物が加わる。怪しげなロシア人と、海兵隊を指揮するためにやってきた黒人の軍人。お互いに敵視しあったりしてて、とにかく胡散臭いところがある。やがて無事に北極に到着するんだけれども、浮上しようとしたら氷が厚くて、突き破れない!なんど、潜水艦で体当たりしてもだめなんで、しょうがない魚雷で氷を吹き飛ばそうとなるんだけれども、ここでトラブル発生!

乗組員の一人がさ、急に“結婚話”とか始めるから…これは、死亡フラグってヤツじゃねーかと、思ったとたん、「あれ、魚雷発射管が開かないぞ」と…。で、無理にこじ開けたら、いきなり水が浸水してきて、このままじゃ艦が沈没しちまうぞという状態に陥る。まだ、映画の半分くらいなんで…ここで潜水艦が沈むことはないだろうと思うんだけれども、物凄い速さで深海に沈んでいくから、本当に大丈夫なのかしらん、こいつらは咬ませ犬で、後半は別働隊が出てくるんじゃないのかなんて、心配になって、かなりスリルを感じる。そうこうしてるうちに、なんとか助かる。

でも、一難去って、また一難…浸水騒動が、人為的なものである可能性が出てきたのだ!うーん、得体の知れない人物が艦の中にいるからね。疑惑が払拭できないまま、いよいよ北極に上陸を開始。で、潜水艦のクルー、海兵隊員、そして英国のスパイやロシア人が気象基地に向かって、吹雪の中を歩きだすんだけれども…しっかりクレバスが割れて落っこちたりと、サバイバルな展開が待ち受ける!いよいよ基地に到着するも、火災か何かが起きたらしく死傷者多数!うーん、文字通りきな臭い。で、英国のスパイたちが本来の目的のため動き出す。

説明するのはちょっとややこしいんだけれども、スパイ合戦の末、関係する各国が、自分の国の物だって主張するある物の争奪戦が水面下で発生していたってわけ。それをどちらかの陣営が入手すれば、戦局が大きく変わってしまう重要なもの。だから、何が何でも相手には渡せないぜと。観測基地や潜水艦の乗組員たちはその奪い合いにまんまと巻き込まれてしまった感じ。で、誰が誰を裏切っているのかという犯人捜しに加え…実は、本来の目的に関わり、ソ連側の攻撃機や降下部隊まで現れ現場は大混乱に陥ってしまう。

各登場人物の思惑が錯綜し、腹の探り合い…最後の最後まで、どうなるのか、誰が生き残るのかなんてスリルが持続。米ソの衝突はうまく回避できるのか?ロック・ハドソン演じる潜水艦の艦長が、一人大人な態度で冷静に状況を見極め、うまい落としどころをみつける。戦争の裏に、こんな出来事の一つや二つあってもおかしくないだろうなぁって思わせてくれたりもして、なかなか面白かったです。アナクロな特撮も、昨今のCGよりもかえって迫力を感じるし、105円で楽しめればVHSでも充分だったな。


監督:ジョン・スタージェス
出演:ロック・ハドソン アーネスト・ボーグナイン パトリック・マクグーハン ジム・ブラウン トニー・ビル 


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DVD 北極の基地 潜航大作戦









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