ホワイト(2011年) | 勝手に映画紹介!?

ホワイト(2011年)


勝手に映画紹介!?-ホワイト

WOWOWでエアチェックしておいた韓国ホラーの「ホワイト 」を鑑賞…K-POPアイドルの熾烈なトップ争いを、「リング」ばりのJホラーを意識した演出と展開で見せる。あまり韓国アイドルに興味ないのでよくわからないんだけれども、主役を演じているのが実際のK-POPアイドルなんだとか。その主役のねーちゃんは、まぁまぁ可愛かったけど、その他のメンバーは大したことねーじゃん、いかにも盛り上げ役じゃんって感じが、本当のアイドルグループっぽくてリアルでした。せっかくのホラーなのにステレオ放送、調べたらDVDは5.1chだったのになぁ~。

K-POPアイドルの“ピンク・ドールズ”はがけっぷち状態…リーダーのウンジュはバックダンサー出身で、メンバー内の最年長者なのだが、そんなウンジュを他のメンバーは小馬鹿にし、チームワークも最悪だった。ある日、スタジオが併設された新しい合宿所へ移り住むことになったメンバー…そこでウンジュは古いVHSビデオテープを見つける。中には、かつてお蔵入りになったアイドルのPVが収録されており、それを見た事務所社長が新曲に採用するのだが、それが思わぬヒットに繋がる。しかし、その直後からメンバー内に不審な事故が相次ぎ…。

古いビデオを見つけて…っていうのがまさしく「リング」っぽい。その中に入っていたPVの曲をパクったら呪われたっていう展開も、どこかのホラーであった気がして、あまり新鮮味もないのだが…アイドルの内部事情、骨肉の争いというのを生々しく描いているので、そこそこ面白く見れる。年下のメンバーが年長者のリーダーを蔑むとか…日本でもAKBやらモー娘。(ハロプロ)とか、きっと同じようなことが起きてる(た)んだろうなぁって、思わず想像してしまうし。センター争い、口パク、枕営業、ネット中傷なんてネタも、どこの国のアイドルも一緒だなぁという感じだ。

幸薄そうな主人公の周りで、ライバルたちが脱落していく…そんな主人公に、姐さん的存在の元アイドルの友人がいて、色々と味方してくれる。物語の流れで、ホラー的な話を一瞬、否定するような場面もでてくるので、今敏のアニメ映画「パーフェクトブルー」みたいなサイコサスペンス的なオチになるのかななんても想像したんだけれども…ちゃんと最後はホラーに着地。それこそ類似のJホラーで慣れてるので怖さは感じられないものの、韓国のお国柄である“えげつなさ”はよく出ているので、「貞子3D」なんかよりはホラー的に盛り上がってる。

無断で、人の曲を使うからこうなった…要はパクリの警鐘だったのかな、この作品。パクリといえば、「リング」のアイデアをパクって、「着信アリ」なんて企画を考えた秋元康。ぜひ、本作の日本リメイクをAKBメンバーで作ったらどうでしょうか?もちろん、出演者はみんな本人役で…きっとヒットすると思いますよ。脚本協力は週刊文春とかどうですか?ぜひ、日本のアイドル業界のタブーに踏み込んだホラーを見てみたいもんだ。放送するTV局のスタッフからも貶された某TVアニメ(マクロスのスタッフなのでオイラもちょっと期待したが)よりいいんじゃない?


監督:キム・ゴック
出演:ハム・ウンジョン ジン・セヨン メイダニ チェ・アラ ファン・ウスレ ピョン・ジョンス


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