ライジング・サン 裏切りの代償(2011年) | 勝手に映画紹介!?

ライジング・サン 裏切りの代償(2011年)


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GEOで借りてきた2012年8月3日発売、レンタル開始の新作DVD「ライジング・サン 裏切りの代償 」を鑑賞…“ライジング・サン”というと間違えだらけの日本文化満載で、ショーン・コネリーが片言の日本語を喋るあの映画を思い出してしまいますが、全く関連はありません。元レスラーのデビッド・バウティスタが元刑事でギャングの用心棒に成り下がった主人公を演じるクライムサスペンスで、共演は「プリズン・ブレイク」のお兄ちゃんことドミニク・パーセルと「アドレナリン2」のエロヒロイン、エイミー・スマート…そして画面に映ってるだけで凶器なダニー・トレホ!

元刑事のレイは最近まで刑務所に服役していた。出所後、ギャングが経営するストリップクラブ兼違法カジノに雇われ用心棒の仕事に就いていたのだが、ある晩、その店に強盗が押し入った!その際に、店を仕切るヴィニーの息子が犯人に撃たれて死亡してしまった。金を盗まれ、身内を殺された挙句、犯人を取り逃がしたレイをヴィニーとその片腕のトニーは激しく叱責!犯人を捕まえるようにとレイに命じるのだが…いつの間にかレイが犯人の手引きをしたという流れに。潔白を証明しないと殺されるか、刑務所に戻ることになってしまったのだが…。

ゴツイだけでけっこうボンクラな用心棒…あっけなく強盗の言いなりになっちゃうし、ミスをとがめられて仲間のギャングにボコられるし、まるで魅力が感じられない。プロレスラー主演というわりには、他の類似作品に比べると男汁がほとばしるような肉弾アクションがあまりないが、一丁前にヒロインとはいい関係になる。つーか、エイミー・スマートが演じたそのヒロインは服役前の元カノらしいのだが、生きていくために主人公を捨てて、娼婦(本人いわくコールガール)になり、主人公はそれを根に持っていてネチネチとつっかかっている。

あれだけ少ない登場人物の中で、死体の山がどんどん築かれていくんだから、さっさと自分を罠にはめた奴(ら)の正体を見抜けよと思わずにはいられなかったが…とにかく後手後手に回る主人公。情報提供者の元同僚に連絡をとるときだけは、逆探を警戒してか…マメに公衆電話から掛けていたっけ。無実を訴えながらも、成り行きで自分で殺しもしちゃったし…ラストのあきらめムードな顔は、ある程度、観念したってことなのかな?原作者の実体験をもとにしたという実録風を売りにしているだけあり、なんだか中途半端で爽快感に欠ける内容であった。

地味な主人公、地味な内容のくせして、劇場公開されていたのが何より驚き…未だに「プリズン・ブレイク」ファンからの需要が高い、ドミニク・パーセルが出演していたというのが、やっぱり影響しているのかな?ただ、パーセルは今回は坊主頭てないので、意外と印象が薄かった(笑)この人はあの髪型じゃないと誰だかわからないな。トレホおじきはいつもの通り、ボスのボスであるギャングの大物として登場…手下の嫁さんとやっちゃうとか役得もあったけど、結局は見かけ倒しであっけなくご臨終というお決まりコースが笑いどころだ(作品数は多いが生存率低い)。


監督:ブライアン・A・ミラー
出演:デビッド・バウティスタ エイミー・スマート ドミニク・パーセル ダニー・トレホ


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