SHERLOCK(シャーロック)2 第2回「バスカヴィルの犬(ハウンド)」(2012年) | 勝手に映画紹介!?

SHERLOCK(シャーロック)2 第2回「バスカヴィルの犬(ハウンド)」(2012年)


  勝手に映画紹介!?-SHERLOCK/シャーロック シーズン2 

日曜日にNHKのBSプレミアムでエアチェックしておいた「SHERLOCK(シャーロック)2 」の第2回放送「バスカヴィルの犬(ハウンド)」を鑑賞…今回は原作や過去の映像化作品をあまり読んでいない、見ていないオイラでもタイトルくらいは知っている「バスカヴィル家の犬」(むかし、大沢在昌が翻訳にチャレンジしたことがあったなぁ~)が元ネタのようですね。恥ずかしながら本当にタイトルくらいしか知らなかったので、元ネタの詳細はわからず、化け物のような犬の正体は何ぞやというミステリー展開を素直に楽しみました。

禁煙中でイライラしているシャーロック・ホームズのもとへ、ダートムアから依頼人のヘンリーがやって来た。ヘンリーは20年前に、実の父親が目の前で悪魔のような大きな犬“ハウンド”に殺されるところを目撃してしまい、今までは周囲の誰も信用してくれなかったので、自分も妄想の産物と納得していたのだが、再び同じ犬が目の前に現れたという。ホームズはダートムアに政府の科学生物兵器研究施設“バスカヴィル”があり、それが事件に関わりがあるのではないかと推理、ワトソンと一緒に旅立つのだが…現地では他にも“犬”の目撃情報があり…。

今までは、推理ミステリーというよりは、ハイテクスパイ映画のようなアレンジになっていたこのシリーズですけど、今回も政府の研究施設とか、それっぽい如何わしい要素が出てくるので、一見、似たような作品にるのかなぁと思いきや、主舞台をロンドンからダートムアという田舎町に移したことで、意外とアナクロな雰囲気に仕上がっている。最終的には、ホームズが真相を看破するんだろうと思いながらも、中盤あたりの展開は、あのホームズだってびびっちゃうくらい、怪奇映画的な不気味さがよくでていて非常に面白かったです。

さすがに、遺伝子操作とかその手の話題が出てきても…実際に化け物が出てきちゃったら、もはやホームズじゃなくなっちゃうわけでして、なんとなくオチも想像できる。やたらコーヒーを勧めるホームズの奇抜な行動を見て、何がしたいのかというのがピーンとくるので、推理の方向性はあってるはず。ワトソンが研究所に閉じ込められ、パニクってるあたりで…アレの原因もなんとなく想像できた。真犯人の正体なんかもうまく伏線が張られていて、ホームズたちが見つけた証拠で、しっかりと答えが導き出せましたね。
 
途中、思わせぶりにワトソンが見つけた怪しげなモールス信号の真実…まさか、そんなオチ?いやいや、なかなかユーモアがあって笑わせてもらいました。でも、ちゃんとワトソンだって推理して、意外なヒントを見つけたりして頑張ってましたよね。錯乱したホームズに、友達じゃないとか言われてすねてるワトソン、その後、ご機嫌をとろうとするホームズがお茶目。前回に引き続き、本作にもホモネタが盛り込まれており…ワトソンがそれをいちいち否定する。やはり、ガイ・リッチー版で植えつけた疑惑を払拭するために、わざとホモを扱ってるのでは?


監督:ポール・マクギガン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ マーティン・フリーマン ルパート・グレイヴス ユナ・スタッブス


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