猿の惑星:創世記(2011年) | 勝手に映画紹介!?

猿の惑星:創世記(2011年)

勝手に映画紹介!?-猿の惑星: 創世記


【鑑賞日:2011年10月14日】

先週から始まっている「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」をシネコンのレイトショーで鑑賞してきた…正直、あまり期待してなかったんだけど、日本でもけっこう評論家受けがいいみたいで、興行的にもだいぶヒットもしているようですね。今日は、雨が降ってたんだけど、けっこう客が入ってました。ウチの近所のシネコンだと、いつもは公開2週目くらいになると、だいたい小さいスクリーンに変更されてしまうんですけど、明日以降も公開したばかりの3D映画を抑えて、シネコン内の一番でかいスクリーンでの上映が継続されるみたいだし、しばらく猿ブームが続くのかもしれませんね!

サンフランシスコにある製薬会社ジェネシス社で、アルツハイマーの新薬の開発に携わっているウィル・ロッドマンは…薬を与えた実験用のチンパンジーが驚異的な知能を示したことで、人体実験に進むべきと上司に進言していたのだが、その最中に、チンパンジーが急に暴れ出して、警備員に射殺されてしまった!もちろん実験も中止に追い込まれてしまう。しかし、死んだチンパンジーが妊娠しており、ウィルは密かにチンパンジーの子供を自宅に連れ帰り育てることに。“シーザー”と名付けられたそのチンパンジーも、遺伝で母親の知能の受け継いでおり、ウィルと本物の親子のような関係を築いていくのだが…。

正直、前半の動物映画みたいな慣れ合いのシーンはちょっとばかり退屈に感じてしまったのだが…主人公の青年と、無理やり引き離されてしまったチンパンジーが…とじこめられた檻の中で、仲間を増やし、虎視眈々と人間に逆襲するチャンスを窺い始めたあたりから面白くなってきた。クライマックスは、「キングコング」並みのモンスター映画として、迫力満点のエンターテイメントに昇華したって感じですね。ただ、主人公とチンパンジーの感動的な一面なんかも見せているんだけれども、オリジナルの「猿の惑星」の事を思い出しちゃうと、お前らのせいで人類は滅びてしまうんだよ!猿による支配がはじまるんだよ…とツッコミを入れたくなるのも事実ですよね…。

「猿の惑星」へと続く物語だとわかってるんだから、もっと人類を悲惨な目に合わせても良かったのではないかと、個人的には思うんだけど、そういう部分では、ラストはややインパクトに欠けるかなと思った。もちろん、そういうものを窺わせる片鱗というのはそれなりに描かれているんだけど…甘い感じがするなぁ。どうせだったら、もっと猿が人間のようにたくさん跋扈してて、言葉も喋っててていう“猿の惑星”の世界をバーンと最後に見せちゃっても良かったのになぁ。そうそう、猿をいじめる人間役で出てきた、ヤンキー顔の悪そうなヤツって、ハリポタでよくハリーに突っかかってた小僧だよね?相変わらず、ずるがしこそうな嫌な役が似合うな、この俳優。

技術的な事はようわからんけど…チンパンジーをはじめ、ゴリラとか様々な“猿”の映像がとにかく驚異的だな。“猿”たちがあんなに芝居が上手なわけないので、CGに決まってるんだけど…劇場の大画面で見ても、生身の俳優との絡みがみんな自然だったなぁ。劇中、数年の歳月が流れて…知らない間にチンパンジーが物凄くでかくなってるんだけど、人間と一緒に歩いてるシーンなんて、思わず横にガッツ石松がいるのかと思ってしまった。ただ、木に登ってさ、物凄いスピードで枝から枝を渡り歩くシーンなんかは、「スパイダーマン」みたいになってたけど、まぁ、それはそれでなかなか爽快なシーンではあったけどな。


監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・フランコ アンディ・サーキス フリーダ・ピントー ジョン・リスゴー ブライアン・コックス 


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