トロン:レガシー(2010年) | 勝手に映画紹介!?

トロン:レガシー(2010年)


勝手に映画紹介!?-トロン:オリジナル×レガシー


引き続き、先週購入してあった2011年6月3日発売の「トロン:オリジナル×レガシー ブルーレイ・セット 」から、今度は続編の「トロン:レガシー」を鑑賞…オリジナルを忘れていても楽しめるという事だったので、劇場公開で見ようと思っていたんだけど、3D上映がネックになって、なかなか見に行く気になれなくて、結局、見逃してしまった。ブルーレイも3D版が同時リリースされていますが、貧乏人のオイラはテレビもプレーヤーも非対応なので、もちろん通常版で問題ない。本編はIMAX映像と混合ということで、かつての「ダークナイト」みたいに、シネスコとビスタがシーンにより変わります。

ENCOM社のCEOに就任したケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げてから20年…ENCOM社の筆頭株主に名前を連ねながらも経営に関わろうとしない息子のサム・フリンに、かつてケヴィンの友人だったアランが、ケヴィンからメッセージが届いたと知らせてきた。誘われるように、父親が経営していたゲームセンターへ向かうケヴィン、そこで情報を求めて父の残したコンピュータを触り始めたのだが…気がつくと、父親の創造したコンピュータの世界に入り込んでしまっていた。その世界で父親と同じ顔をした独裁者クルーに命を狙われ、問答無用に命がけの“ゲーム”に参加させられてしまう!

前作の主人公がちゃんと出てきて、その主人公たちの親子のドラマみたいなものが続編らしい話にはなっているけど、どちらかというと、かつてのCGの見せ場を、今のCG技術でリメイクしたという感じの作品でしたね。次に起こるだろう展開なんかは、前作を見ていると、容易に想像できてしまう。まぁ、それをオマージュと好意的に受け取るか、脳なしと貶すかは、鑑賞者次第といったところでしょうか?ただ、前作だと作品だけ見ても、設定説明なんかがけっこう、つっけんどんで…想像で補わなきゃならないような部分も少なからずあったと思うんだけど、そのあたりは、本作の方が理解しやすいかも?

作り手も、受けてもそれだけ、コンピュータに関する知識が身についてきたってこともあるんだろうけど、実は「トロン」の1作目でもこういうことがやりたかったのかなぁっていう風に、前作の補完のようなつもりで見れば、楽しみやすいかもしれない。まぁ、結局、大した話はやってないし、やたら宗教臭いし、イメージカラーが赤の敵グループは、明らかに共産主義を意識したもので、それを主人公がぶっ潰していくっていう、古臭い話だし…映像の技術だけ先行しているというのが、オリジナルとの共通項でもあるんだけれどもね(笑)映像が飛び出さなくても、CGやアクションは普通に楽しめますね。

ライト・サイクルなんかは、ちょっと「AKIRA」の金田のバイクみたいだった…きっと実写化が進行しているハリウッド版の「AKIRA」も、こんな映像になるんじゃねーかとちょっと想像してしまったよ。予告なんかでもやたらクローズアップされていただけに、ライト・サイクルのシーンは確かに迫力を感じた。こういうところは、少しだけ3Dでも見てみたいかなって思っちゃったけど。一貫して、画面がダークなトーンを貫いているので、意外と、画面サイズの違う映像の混合も違和感がなかった…最初はいつになったらIMAX映像が出てくるのだろうかと意識して見てたんだけど、気がついたら画面が広がってたりしたっけ。

音声はDTS-HDマスターオーディオ7.1chで収録…3月の震災以後、転落防止のために、サラウンドバックスピーカーを2台はずし、節電のために、そのサラウンドバック用のパワーアンプの電源をずっと切ったままだったんだけど、今回は7.1ch対応のソフトだったので、久しぶりに復活させました。作品としての評価は、劇場公開時からイマイチだったので、あまり期待していなかったんだけど、映像も音も、ソフト仕様はなかなか良く、このレベルだったらアクションシーン、特に中盤のライト・サイクルが活躍するゲームシーンなんかは頻繁に繰り返し鑑賞しそうな雰囲気です。映像や音を楽しむ、ブルーレイ鑑賞向きのソフトでしょう。


監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ジェフ・ブリッジス ギャレット・ヘドランド マイケル・シーン オリヴィア・ワイルド ボー・ガレット


【Blu-rayソフトの購入】
トロン:オリジナル×レガシー ブルーレイ・セット
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