エンジェル・オブ・デス(2009年) | 勝手に映画紹介!?

エンジェル・オブ・デス(2009年)


勝手に映画紹介!?-Angel of Death

お試し視聴中のe2スカパー、スターチャンネルハイビジョンでエアチェックしておいた「エンジェル・オブ・デス 」を鑑賞。タランティーノの「デス・プルーフ」で一躍有名になったゾーイ・ベル姐さん主演の殺し屋アクション…本編78分と極端に短い作品。まぁ、中身は予想通り…ベル姐さんのアクションが見れればそれでよしといった代物。日本では劇場未公開、未ソフト化…WOWOWの方ではまだ放送はしてなかったと思う。なんで、それなりに貴重かなと思って、一応BDに焼いて保存版にはするつもりですけど…アメリカではDVDのみ発売になってます。

冷酷な殺し屋イブは、組織の依頼であるターゲットを狙っていた。その日も、新人の殺し屋フランクリンを見張り役に、仕事の実行をするのだが…その最中に、ターゲットの娘がボディガードと共に自宅に戻ってくるという手違いが発生!イブはその娘まで殺す羽目になり、本人も敵に襲われ負傷してしまった!一命を取り留めたイブだったが、それ以来、殺した人間の幻覚を見るようになってしまい…その人たちに報いるため、暗殺を依頼していた悪党どもに復讐をしようと決意するのだが…。

冷酷に殺しの任務を実行する主人公なんだけど、単純なミスから自分も負傷…っていうか、脳天にナイフ刺さってるんですけど(ご丁寧にその様子を写したレントゲン写真まで出てきたし)、これってコメディなんですか?タフネスヒロイン、ベル姐さんはそんな重傷を負いながらもなんとか生き延び、組織のお抱え医の手によって、手術に成功する…っていうか、ナイフひっこくぬだけなんだけど(笑)やぶ医者なんで、治療する前に、手の震えをとめようとドラッグで一発きめなきゃならないとか…そのあたりもちょっとした笑いどころになってる。

すぐに現場復帰したんだけれども、幻覚に襲われ、引き鉄が引けなくなっちゃう主人公…どうしたらいいかと考え、悪党の成敗に鞍替えすることに。この展開がノレないところなんだよね…ベタだけどさ、善良な市民と触れ合って、正義感に目覚めていくとか、そういうバックボーンがあれば良かったんだけど、幻覚から逃れたいから、今までの殺し屋稼業を否定して、組織を裏切るって、なんて自分勝手な女なんだろうか?幻覚を見るまでは、間違えて少女を殺しちゃったことも、「ああ、やっちまったぜ」くらいにしか思ってないってことなんじゃないかな?主人公に惚れてるらしい、殺しのパートナーや、一般人とかも、騒動に巻き込んじゃうし…とにかくハタ迷惑な女なんだよね。

マフィアのお家騒動なんかも一応絡んでくるんだけれども、一番腹黒な黒幕にとどめをささずに終了…この手の未公開ものにありがちな、続編を狙ってるのか、単なる手抜きなのか、どっちだかようわからん中途半端さを、本作にも感じる。一応、その後の展開を予測させるフリはあることはあるんですけど、ここまでご都合主義だったら、せめて仕事をやり遂げてスッキリしてから終わらせてくれよ。ベル姐さんが、その生き残ってる悪党を、ぶん殴るところはちょっと見たかったぜ。ゾーイ・ベル、日本でいえば水野美紀みたいなポジションじゃな?脚本がしっかりとしてればヒロインアクションとして際立つと思うのだが、いつも使い方が勿体ない。


監督:ポール・エサレッジ
出演:ゾーイ・ベル ダグ・ジョーンズ ルーシー・ローレス テッド・ライミ ジェイク・エイベル


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DVD Angel of Death
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