ヒア アフター(2010年) | 勝手に映画紹介!?

ヒア アフター(2010年)

 

勝手に映画紹介!?-ヒア アフター

 


【鑑賞日:2011年2月24日】

先週から始まっている「ヒア アフター」をシネコンのレイトショーで鑑賞…オイラが劇場に入った時は、他のお客さんがいなくて、またいつもの通り貸し切り状態か?と喜んだんだけど、上映開始ギリギリにけっこうお客さんが入って来た、やっぱイーストウッドだな。それでも、約250人収容のシネコン内に2番目にデカイスクリーンで、15人はいなかったと思うけどね(笑)そんなガラ空き状態なのに、わざわざオイラの座ってる端っこの列で、スクリーンからの距離も、かなり中途半端な位置の三つ隣りに席をとったおっさんがいやがった。人が来るのが嫌だからって、わざわざ、そうい場所おさえてるのに、後から来るなよ。普通、これだけ空いてれば、人がいるとこ来ないだろう、オイラだったら行かない。っていうか、チケット売り場のねーちゃんとかも、気を利かせて、ここ人がいますよって、教えてくれるぜ、空いている時は。それでもくるんだかたなぁ~。

東南アジアで休暇を楽しんでいたジャーナリストのマリーは、現地で起きた大津波の被害に遭い、急死に一生を得るのだが、その時に臨死体験のようなものを経験する。帰国してからも、その時の事が忘れられず、自分の見たものが何だったのか、追求をはじめる。一方、サンフランシスコでは、かつて霊能者として人気を博したジョージは、死者との対話に疲れ、今では普通の仕事をしているのだが、気分転換のために通いだした料理学校で、メラニーという女性と知り合いになり、好意を寄せるのだが…彼女がジョージの能力に興味を抱いてしまい…。そしてロンドンでは母と双子の兄と暮らすマーカスに、突然降りかかった兄の死。今まで自分を守ってくれた兄が消えてしまったことで、マーカスは絶望するのだが…。

死後の世界の話という辛気臭い内容の割に、退屈しないでは見れるんだけど…3つの話が絡み合って進んでいくので、ちょっと冗長気味で散漫な印象を受けてしまう箇所もあるか?普通のエンターテイメントとは逆で、最初の掴み、冒頭一発目で、ディザスター映画ばりの派手な見せ場が用意してあり、スゲーって思わせておいて、最後は逆にしっとりと、静かに終わりを迎える感じだ。最初の大津波のシーン…予告で見ちゃってたので、ビックリ度はちょっと半減するか?予備知識なしであれがきたら、けっこう驚いたかもしれないね。その代わり、マーカスのエピソードで、油断している部分があり、素直にびっくりした箇所があった。でも、話の勢いを変えるほどではなく、その後も淡々と話が進んでいった感じだけどね…。

今まで、「ジジイを舐めるなよ!」みたいなハードボイルドな映画をいっぱい撮ってきたイーストウッドが、いきなりこんなテーマの作品なんか撮っちゃって、そろそろイーストウッド本人もお迎えの時期が来てしまったんだろうかと、ちょっと心配しちゃったけどさ…結局は、死後の世界云々とか、どうでもよくって…心に傷を負ったマット・デイモンが、理想のねーちゃんをキザな手を使ってナンパするってだけの映画であったという。ある意味、ずっこけちまったけど、こういうところはイーストウッド流の癒し映画ということで良かったんじゃないでしょうか?デレク・ジャコヴィが本人役で出てくるという…楽屋オチ的なネタもちょっと驚いたよね…目玉になるようなキャスティングではないが、最近の話題作にもチョクチョク顔を出してるので、そんなに映画が好きな人じゃなくてもジャコヴィの存在に気づけると思うし。


監督:クリント・イーストウッド
出演:マット・デイモン セシル・ドゥ・フランス フランキー・マクラレン ジョージ・マクラレン ジェイ・モーア


【アメリカでは4月にBD発売予定】
Hereafter (Blu-ray/DVD Combo + Digital Copy)
勝手に映画紹介!?-Hereafter Blu-ray/DVD Combo