SP THE MOTION PICTURE 野望篇(2010年) | 勝手に映画紹介!?

SP THE MOTION PICTURE 野望篇(2010年)

勝手に映画紹介!?-SP The Motion Picture

【鑑賞日:2010年11月5日】

先週から始まっている「SP THE MOTION PICTURE 野望篇」をシネコンのレイトショーで鑑賞…ジャニタレ主演のフジテレビドラマの映画化という、あまり好きじゃないタイプのパターンだが、この作品は元ネタのドラマ版の方も意外と面白くて、オンエアをリアルタイムで見ていたので鑑賞する気に…それこそ来年公開の続編前に、すぐにTVで放送しそうだけどな(笑)。だいぶヒットしているという話を聞いていたので、混雑が気になったけど…意外と空いてたので拍子抜け。公開から1週間経ってれば、田舎のシネコンじゃそんなもんですかね?

警視庁警備部警護課第四係の井上薫は、上司である尾形総一郎の不穏な態度に戸惑いを感じていたのだが…何事もなく日々が過ぎていた。その日も、六本木でイベントに参加する要人の警護を担当していたのだが、会場内で挙動不審な男を見かけ、爆弾テロを未然に防ぐことに成功。さらに、逃走する犯人も、なんとか捕まえることができた。同じころ公安の目を盗み、不穏な動きを見せるキャリア官僚たちが与党幹事長・伊達國雄と接触、何やら悪事を画策している様子なのだが、その中に尾形の姿もあった…。

ストーリーが中途半端に終わったので、完全にドラマの続編であり、しかも2部作というのがちょっとアレだが、まぁ「踊る大捜査線3」よりはまともなんじゃないだろうか?ぶっちゃけ、話の面白さから言ったらTV版の個々のエピソードの方がスリリングで見応えがあったような気がしないでもない。なんというか、約1時間40分程度あるんだけどさ、映画になっても物語の核心部分が全然見えてこないで、思わせぶりなまま、また次回へ続くって感じなんだもん。これだったら、2部作じゃなくて、この野望篇をTVスペシャルにでもして、間を開けずに完結編となる“革命篇”を見せるくらいの心意気でもよかったのではないだろうか?

冒頭の、街中でのド派手なチェイスシーンなんかは、確かに映画っぽいけど、トータルで見るとそんなにスケールの大きいアクションがあるわけでもないし、ガッツリ映画を見たというカタルシスは正直味わえない印象だ。SPの本分は、犯人を捕まえるためではなく、対象者を守ることにあるんだというのを…最初の騒動で改めて観客に提示、それを踏まえたうえで、SPメンバーが本分を全うしようってなっていくのがクライマックスの見せ場なわけだけで、劇場作品としてスケールアップした代わりに、まともに交渉をしなくなっちゃったテレ朝の「交渉人」よりは、そういう分部では、しっかりと作品の本質が描かれているのかなと感じわしたけど…。

俳優たちの格闘の動きなんかは、凄くリアリティを感じ迫力はあるのだが、スペクタクルシーンでのCGの多さが目に付いてしまうな。ああ、こういうのも全盛期の石原プロ、「西部警察」とかだったら、もっと迫力ある映像だっただろうなぁ(笑)まあ、色々と規制が厳しくなっているから、限界があるんだろうけど…劇場映画なんだから、もうちょっとリアルな爆破シーンが欲しい。続編ではSPという設定から逸脱することなく、それなりにアクションやサスペンスの見せ場もある、1本の劇場映画として見応えのあるものに仕上げてほしいかな?個人的に螢雪次朗さんの出番が多めだったのは良かったです…怪獣に襲われたり、雪崩に巻き込まれたり、とにかく災難が似合うおっさんです。あと、セリフで北朝鮮という言葉を隠さず使ったのは意外とポイント高いかも?


監督:波多野貴文
出演:岡田准一 堤真一 真木よう子 香川照之 松尾諭 神尾佑 野間口徹 堀部圭亮 螢雪次朗 山本圭


【ドラマ版DVDでおさらい】
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