コマンドーR(2008年) | 勝手に映画紹介!?

コマンドーR(2008年)


勝手に映画紹介!?-コマンドーR


今回は久しぶりにツタヤでレンタルしてきた…GEOの100円レンタルに対抗して、ツタヤでも“ツタヤが選んだ名作100選 100円レンタル”を実施しているけど、それ以外の旧作、準新作は高かい。ウチの近所のツタヤなんか大幅値下げといいつつも旧作250円だし。前はよく半額クーポンなんかがメールで届いて、それだと185円で借りれたんだけど、最近は一律200円レンタルなんて…微妙にクーポン割引でも値上がりしてたことも。でも危機感を感じたのか、100円レンタルのクーポンがようやく配信された。メール印刷または携帯電話の提示が必要という手間が、GEOに比べて面倒だけど、GEOは旧作扱いになるのが原則半年(人気の度合いによって前後する)、でもツタヤだと3カ月で旧作・準新作扱いになってくれるのでGEOで100円対象になっていないソフトが、ツタヤで100円で借りられるわけです。この機会を逃しちゃいけないと見逃しているソフトをまたまたまとめ借り…。

ということで、ツタヤの旧作100円レンタルで借りてきた「コマンドーR 」を鑑賞した…あのアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作「コマンドー」をロシアでリメイクした未公開アクション。なんで今頃このチョイス?って感じだけど、パチモンじゃなくて、正規リメイクということ…邦題タイトルに付いている“R”というのは“RUSSIA”か、“REMAKE”か、はたまたその両方を掛けているのか、そんなところでしょうが…原題はロシア語なので、どんなタイトルがついていたかよく解らなかった。ロシア映画ってどこか野暮ったいところが多いんだけど、アクションだけはガチで凄かったりするよね?今回も“ロシア軍の全面協力”なんて宣伝コピーがジャケに躍っていたので、リリース直後から気になってたんだけど…未公開なんで旧作(100円)になってからでいいよなぁとも。発売メーカーはAMGエンタテイメント…またまたAmazonでは取り扱いがなかった。

娘と平和に暮らすロシア空挺部隊の元大佐イワンのもとへ、かつての上官が訪れ、昔の仲間が次々と殺されている事実を告げる。念の為、二人の部下に護衛を任せ、上官は帰って行ったのだが、その直後、イワンの家はテロリストの襲撃を受けてしまう。イワンは反撃に転じるが娘が人質に取られてしまい、結局本人も敵に拉致されてしまった。娘の命を助けてほしければ、指定時間以内にイワンの手で、近隣亡国の大統領の暗殺を実行するよう要求する。イワンは相手の要求をのむフリをしつつ、隙を見て監視役を倒すことに成功。逃亡がバレないうちに、なんとか娘を奪還しようと行動を開始するのだが…。

ストーリーや展開ほぼ一緒で面白味に欠けます…最初に仲間が殺され、上官が会いに来て、それをテロリストが追跡してきて、娘拉致etc。主人公も、元ホンモノの軍人だそうですが、見た目は吉田秀彦を地味にしたようなというか、なんとなく西郷隆盛の銅像にも似たようなパっとしないオッサンで魅力を感じない。お国柄が出ているのか、BGMなんかも、ちょっと陽気な感じがして、コメディムード全開で…リメイクというよりは、芸能人かくし芸大会のパロディドラマみたいな印象を受けてしまう。ただ、小道具や銃器なんかはオリジナルとだいぶ変更していて、敵とのチェイスシーンで、雪がないのにスノーモービルをひっぱり出してくるなど、意表を突いたアイデアが盛り込まれている。

スッチーのねーちゃんが協力者になるなんてところもまったく同じですが、ショッピングモールでの尾行~乱闘が、なぜか東京サマーランドみたいなプールに変更されていて、スッチーが水着姿になるなど…とんでもなアレンジもあり、こういうツッコミ要素をオリジナルと比較すると、違った意味で映画を楽しめるかも。個人的には、オリジナルの武器調達、スッチーが逆方向にミサイルランチャーをぶっ放しちゃうなんてシーンが大好きなんで、どんなアレンジで見せてくれるのか非常に楽しみだったんだけど、一番笑えるところを、あえてスルーしちゃってる(オリジナルと変えてるけど印象に残らない普通のシーンになっている)あたりは、わかってねぇ~なぁって感じ。

そういえば元空挺部隊という設定からか、オリジナルになかったスカイダイビングのシーンなんかも出てきますが、そこは無理やり感んが否めなかったなぁ。なんか、全体的に流れが不自然で無駄なアクションが多すぎ…クライマックスのアクションシーンも、ドンパチはそれなりに派手だけど、シュワちゃんのような躍動感は得られず、本当にロシア軍全面協力という印象?これだったら海外ロケした室賀厚のVシネの方がよっぽど迫力があるよねって程度のものでした。オリジナルを見ているというのが大前提、ツッコミながら楽しむと言うのが正しい見方でしょうね。期待はずれな1本…同じようにスケールダウンするにしても、ハリウッドだったらもうちょっと上手にリメイクしそうだよね。


監督:ミハイル・ポレチェンコフ
出演:ミハイル・ポレチェンコフ バーバラ・ポレチェンコヴァ ボブ・シュライバー セルゲイ・ソスノヴォスキー  


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DVD コマンドーR