奇術師フーディーニ~妖しき幻想~(2007年) | 勝手に映画紹介!?

奇術師フーディーニ~妖しき幻想~(2007年)


勝手に映画紹介!?-奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~

ツタヤの旧作半額レンタルで借りてきた「奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~ 」を鑑賞…ガイ・ピアースが実在した奇術師ハリー・フーディーニに扮した、サスペンス+ラブストーリーな内容。共演にキャサリン・ゼタ=ジョーンズと豪華な配役だが日本では劇場未公開。メーカーの宣伝では「プレステージ」や「幻影師アイゼンハイム」あたりを意識したものになっていたが…。

20世紀初頭…脱出マジックなどで世界的に人気を博している奇術師ハリー・フーディーニ。彼は心霊研究を目的とし、自分の母親の遺言を当てた者に、高額賞金を与えると公言。一攫千金を狙い数々の挑戦者が現れたが、すぐにインチキを見破ってしまい、なかなかお眼鏡に適う者がいない。そんななか、現れたのが…霊媒師を自任するメアリーと、その娘ベンジー。しかしメアリーの能力も実際は眉唾もので、親子で共謀し、なんとか遺言に関する情報を探り出そうと、フーディーニの周りを嗅ぎまわっていたのだ。フーディーニのマネージャー、シュガーマンのガードによりなかなか成果が出ないまま、公開実験の日が迫ってきたのだが…。

もっと、奇術師とインチキ霊能者の騙し合いみたいなのが、サスペンスフルに描かれていくのかなと思いきや…フーディーニの人物像や、インチキ霊能者との恋模様の方がドラマの焦点になっているようで、やや物足りなさを感じてしまうか?それでも、霊能者の娘で、狂言回し的な役どころだった女の子の愛くるしい演技(ついでに女の強かさもしっかりとでているし)に惹きこまれ、退屈せずに見ることができる。インチキ霊媒の下準備する親子の関係や様子などが、なかなかコミカルで面白かった…。キャサリン・ゼタ=ジョーンズのコスプレまがいなセクシー衣装を見て、いい歳なのに、こういうの似合っちゃうんだよなぁって関心させられた。

ハリー・フーディーニに関しては、それこそ他の映画とかで仕入れた知識くらいしか持ち合わせていないので、亡き母親への想いから霊媒に興味があったとか、実際にイチンチキ霊能の正体を暴いてきたとかっていう有名なエピソードくらいは知っていたけど…本筋である、インチキ霊能者親子との対決なんかはどこまでが本当なのだろうか?最後に娘がポロって語るオチとかを考えると、大筋はフィクションなんでしょうね…。それだったら、もっと大胆なトリックや仕掛けが見たかったような…せめてフーディーニの脱出ショーをもっと幻想的に見せるとかの工夫がほしい。

イギリスとオーストラリアの合作ということで、ハリウッド映画のようなケバケバしさがないのが魅力なのかもしれないが、もう少し華が欲しいのは確か。セットやロケ風景はなかなか美しく、雰囲気は出ているんだけど…この内容で「プレステージ」や「幻影師アイゼンハイム」と比較するのはちょっとおこがましいのでは?日本未公開ゆえの弱さを、やはり感じてしまう。レンタル鑑賞で妥当なところではないだろうか?


監督:ジリアン・アームストロング
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ガイ・ピアース ティモシー・スポール シアーシャ・ローナン


【DVDソフトの購入】
DVD 奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~
勝手に映画紹介!?-奇術師フーディーニ ~妖しき幻想~








人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!