新宿暴力街Ⅱ 烈華(2007年) | 勝手に映画紹介!?

新宿暴力街Ⅱ 烈華(2007年)

新宿暴力街~烈華~

GEOの旧作100円レンタルで借りた「新宿暴力街~烈華~ 」を鑑賞した。先に鑑賞した「新宿暴力街 華火」の続編であり、物語的には…1作目の冒頭、松方弘樹が敵対組織の組長をハジくまでの流れを詳細に描く前日談となっている。1作目でわかりづらかったところが、これで筋が通るようになり、さらに出番の少なかったようなサブキャラたちの見せ場も豊富になっていてた。

外国人による犯罪が激化する新宿…組でご法度とされているシャブが横行するようになり、大畔組代行・弓削英雄は、新宿中央署のやり手刑事、大曽根と手を組むことを考える。一方、街の覇権を牛耳ろうとする仙道組組にとり、大畔組は目ざわりな存在。中国人と組み、大畔組に攻撃を開始するが、その絵図を描いていたのは実は…。

普通は、こっちを先に見せた方が話はわかりやすいと思うのだが…先に結末を見せてしまうというのも悪くはないかな?実はどっちから見ても大丈夫なつくりにはなってるんだけど、ただ2→1で見ちゃうと、案外…普通のVシネになってしまい、1を単独で見た時のフィルム・ノワール的な印象が少し薄れてしまうのかもしれないね。

こっちでは、まだまっとうな刑事だったエンケン(作品内で二番手くらいのメインキャラ!)…でも、なぜかやってる事はハンパなくクレージーで、エンケン節が炸裂してた。外国人犯罪者に片言な英語で突っかかって行ったり、チンピラを挑発して手を出させておいて、「公務執行妨害だぁ、ハイ、逮捕~♪」って、マウントポジションを確保し相手をタコ殴りにする。

狙いなのかな?そのタコ殴りにするシーンで、近くのビルに入った保育園の窓から、園児が見下ろしてるのが写ってるんだけど…はたしてその園児たちは撮影としてエンケンの姿を見ているのか、それとも物語の中の登場人物の一人として考えられていいのだろうか?どっちにころんでも、すげーシーンだなぁって、ちょっと興奮したよ。

女子大生と待ち合わせなんかしてるからさ、てっきりエンコーかと思ったよ、なんせエンケンだからさ。そしたら自分の娘だった(笑)でも、女房には逃げられてる事が同時に発覚…。ああ、ここで娘が出てきたことで、どうして、キャラが変貌してるか、なんとなく想像できちゃったなぁ。

1作目では最初に殺されるだけだった故・峰岸徹の出番も、こっちではいっぱい。確かに、改めて演技を見させられると、セリフの発音に弱々しさが少しでてるかな?なんて勘ぐってもしまうのだが…シャブくらって、いっちゃってるシーンなど、一人芝居的な見せ場があり、役者としての存在感が充分に発揮されている。昔の大林映画とかにも、強烈な役で出ていたが、こうしたVシネなどの格をあげてくれる、いい俳優さんだったなぁとしみじみ思いました。

ところで、作品内でブログやエクステの流行が語られていたが、これ弓削さんが服役する前のお話だから、8年前の設定だよね?携帯電話も、けっこう今風で、絵文字ばんばん使ってたけど…なんか時代設定がおかしくないか?ああ、それとも…作品内の過去が、現在で…実は1作目の8年後が近未来って設定だったり?時代背景は細かくツッコムなってことだろうか?(笑)


監督:岡田主
出演:松方弘樹 遠藤憲一 峰岸徹 俊藤光利 石山雄大 永倉大輔 船木誠勝 夏樹陽子


【DVDソフトの購入】
DVD 新宿暴力街~烈華~
新宿暴力街~烈華~










人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!