SS エスエス(2007年) | 勝手に映画紹介!?

SS エスエス(2007年)

SS -エスエス-


珍しく、昨日…近所のツタヤで新作DVDの半額キャンペーンをやってたので、新作をまとめ借りしてきた。しかも本数が多かったので1週間レンタルOKだったしラッキー♪で、1本目の鑑賞にチョイスしたのは、2008年4月23日発売、レンタル開始のDVD「SS -エスエス- 」。同名のコミックが原作らしいんだけど、そちらは未読…哀川翔と遠藤憲一共演なんで、興味があった…カーレースもの。

若い頃は凄腕のラリーレーサーだったが、WRCの予選でアクシデントを起こしリタイアしてしまった通称・ダイブツ。今もその過去にしばられながら、家族のために倒産寸前の自動車工場で働く毎日。決して裕福ではなく、妻の久美子の支えでなんとか生活していた。ある日、倉庫に保管されていたスタリオン4WDを支給されなかったボーナス代わりに社長から受け取ったダイブツは、箱根のレインボーラインに集う走り屋たちに混ざってタイムアタックに参加。あっ気なく最速タイムを叩きだし…ジャッキー・チェンが映画「キャノンボール」で乗っていた車と同じことから、走り屋たちから呼ばれるようになるのだが…。

「頭文字D」や「ワイルドスピード」に続けと、和製カーアクションも大量発生し、「ドリフト」シリーズとか、「スピードマスター」なんて映画もあったけどどれもイマイチ。それに比べると、ちゃんとした映画っぽい仕上がりにはなっているが…想像していた作品と、ちょっとズレてた感じの内容だった。

家族のために、中年がレーサーに復活するみたいな、痛快なサクセスストーリーを期待してたんだけど…けっこう現実的な中年、中流家庭のわびしさ、しんどさなど辛い現実の一面が切実と描かれ、なかなか痛くて、重い物語。

中古パソコンで、リサイクル商売(ネットオークションかなにかかな?)をやり、スーパーの特売(お肉のつかみ取り)はしっかりとチェック!稼ぎの悪い旦那を助ける、健気なのりぴーママが「ビール飲む?発泡酒だけど…」って言うセリフにはもろ共感。「お父さん、負け組って何?」と家族団欒の場でストレートに質問しちゃう弟くんに、おねーちゃんが一言「ディズニーランドに行けないこと」と言っちゃうあたりなんかは、もう泣けますよ。

しかし、カーきちの人たちから見れば、夢をあきらめない姿に感動したってことになるんでしょうが、どうみても、ただの中年暴走族を脱し切れてない部分が強く、余計に哀れな感じ。本編とエンディングロール後に出てくる、エピローグ的な場面の間こそが、映画で見たいのに…肝心なとこがすっぽ抜けてるんだもん、コレ。

予算たんなくて、本格的なレース映画なんかつくれないんだろうけど…やってることは低予算映画の「ドリフト」とかとあまり変わらず。あと中年オヤジたちが過去にしがみついてくすぶっているという設定だからか…やたらと同じ回想シーンが使われるのが、ちょっとウザかったね。最初こそ、エンケンさんのナレーションとかぶって、けっこういいシーンだったのに…。

「ドリフト」のウソっぽいドライビングシーンに比べると、翔にぃの演技とかは自然なんで、そういう部分ではちゃんと見れますが、正直言ってあまりおもろくなかった。中倉健太郎と榊英雄が演じた同僚の山ちゃんと、同業者のブンブクが、キャラかぶってるんで、途中でどっちがどっちだかわからなくなった。で一番、びっくりしたのが…アジャコングと見間違えてしまったTEAH(笑)三池さんの「漂流街」では、スマートでカッコ良かったのに…凄い貫録でてきちゃったなぁ。


監督:小林義則
出演:哀川翔 酒井法子 遠藤憲一 MEGUMI 中倉健太郎 TEAH 榊英雄 桑野信義 ミッキー・カーチス


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