就職戦線異状なし(1991年) | 勝手に映画紹介!?

就職戦線異状なし(1991年)


就職戦線異状なし

「デスノート」映画版、平成ガメラシリーズでお馴染み金子修介監督の「就職戦線異状なし 」のLDを近所のブックオフで100円で発掘(笑)未DVD化の作品なんで、意外と貴重…しかも主演は織田裕二だし。そう、織田裕二なんだよ、この映画の主演は…高校生の時かな?友達にこの映画を薦められたことがあるんだけど、ケっ織田裕二なんて興味ねーぜ!?と見向きもしなくてそれ以来、見る機会もなかったんですけど…後々、ガメラシリーズなどで大ファンになった金子監督の作品ということともあり…今回見てみる気に。公開後16年経っての初鑑賞です。

バブル絶頂期の平成ニッポン…人材確保に勤しむ企業側は、青田買いに内定拘束と、なんでもアリな状況。そんな中でも…希望者が殺到するマスコミ業界だけは狭き門。あまり就職活動に熱心ではない大原は、先輩たちの就職状況で予想レースをする学生たちの計らい(陰謀?)で、Fテレビの模擬面接に挑むのだが、担当の面接官に悪い印象を与えてしまう。マスコミ一本槍の立川や、自分の執筆稼働のためにどうしてもマスコミに入りたい毬子から、この模擬面接が青田刈であるという真相を聞かされ…その後の本採用(青田刈で多くを決めてしまうので採用人数は減少)で、もう一度挑戦すると意気込むのだが…そんな時に、Fテレビで人事を担当しているOLの葉子と出会う…。

うわぁ、織田裕二主演のフジテレビ映画だけど金子修介が撮ると、案外、見れちゃう。16年も経ってれば就職活動の情勢は大きく様変わりしており…今更、この映画を見て、就職活動の手助けにしようなんて思う大学生もいないと思うのだが、その前に、最近も「バブルへGO」なんて映画が公開され話題になったけど、コレを今見るだけでバブル絶頂期へタイムスリップしたような気分にさせられてしまう、とんでも映画と化しているわけで、当時は若者からトレンディな(っていうか、これがもう死語だって)青春映画の傑作と称えられたかもしれんが…逆にトホホなコメディ映画として、新鮮に感じるから不思議です(笑)

就職難の現代と違い…よりどりみどりの就職先(マスコミ業界だけは狭き門だというのがこの映画)。企業側が大学生に謙り、与えた内定を学生側が蹴飛ばさないように…銀座に接待しちゃうわ、ブランド品で拘束するわと、本当にこれは日本の話なのだろうか?と、まるで異国の風習を見ているような気分にさせられるぞ。なんかキャバクラにハマった中年オヤジとキャバ嬢の関係にも見えるね。こういうバブル期に就職した連中が…今の社会である程度の地位になり、日本経済を不況のどん底にしているというのが実感できますぞ(苦笑)

こういった映画の内容も笑っちゃうけど…和久井映見とか、眉毛が太くてもっと笑っちゃうなぁ(笑)今よりも老けて見えるし…当時はこれが可愛かったんだろうけど、なんか笑っちまうぜ。それでも…実際にヤラせるわけでもないのに、男をその気にさせちゃう、おねーさまキャラはなかなかセクスィ~で良いですね。

羽田美智子、鶴田真由など…まだまだ現役の、きれいなおねーさん女優たちが、たくさん出ているがこちらもかなり野暮ったい(笑)いつも一緒にいるけど、主人公にはいい友達程度にしか思われてない、健気な毬子ちゃんを演じたショートカットの仙道敦子は、唯一、今見ても可愛いかなって思った(オイラ、こういうショートカットの女の子が、けっこう好きなんよ)。

「デスノート」でも女優フェチぶりを発揮し、歳を重ねるごとに女優選球眼に磨きがかかっている今の金子監督だったら、もっと女優さんたちが可愛く撮れるだろうなぁってちょっと妄想してみたり。金子組の旬の女優さんたちで…ぜひリメイクして欲しい。リメイクが無理だったら、現代版「就職戦線異状なし」な、三浦しをんの「格闘する者に○ 」あたりを映像化するってどうですか?


監督:金子修介
出演:織田裕二 仙道敦子 的場浩司 和久井映見 坂上忍 羽田美智子 本田博太郎 鶴田真由 


【中古VHSならAmazonで入手可能】

VHS 就職戦線異状なし







人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!