ブギーマン(2004年) | 勝手に映画紹介!?

ブギーマン(2004年)


2006年9月28日発売、レンタル開始の新作DVD「ブギーマン 」を鑑賞した。同じ名前の有名なホラーキャラクターがいるが、それとは全くの別物。「スパイダーマン」のサム・ライミがプロデュースしていることから、路線的には「呪怨」などのジャパニーズホラーなどの影響も色濃く反映されている…。

クローゼットの中に化け物がいると信じて恐れていたティム、ある夜、クローゼットの中から本当に化け物が現れ、父親が襲われる瞬間を目撃してしまったのだ!?それ以来、父親は行方不明となったのだがティムの言葉を信じようとする者はいなかった。それから15年の歳月が経ち、成長したティムは、雑誌の編集に携わりながら、恋人のジェシカとの仲も順調に進んでいた。ただ、ブギーマンへの恐怖はまだ完全に拭いきれずにいる。感謝祭の日…ジェシカの両親の家に招待されたティムは、楽しい週末を過ごすために滞在をするのだが、そこで疎遠になっていた母親が出てくる悪夢を見てしまったのだ。その直後、携帯電話が鳴り響き…母親が亡くなったという報せが届いた。母親の葬儀の為、故郷に戻るティム…そこには恐ろしい記憶が残っている、実家があるのだが…恐怖を克服するために、一人で家に泊まろうと決意する。

トラウマに悩まされ、一人でビクビクしている主人公の姿がけっこうウザクて、見ている側にあまり恐怖が伝わってきません。そのくせ、派手なショッカー音連発で、ビビらそうという、安っぽい演出が寒すぎる。導入部分の幼少時代のエピソードなどでは、そういうベタな演出はけっこう効果的だったけど…それ以外では逆効果。運転中の車のフロントガラスに真っ黒なカラスが飛び込んでくるシーンなど、面白いビジュアルも時たまあるんだけどなぁ…。廃屋のようにボロボロの実家を歩き回る時の、床やドアの軋みなど…5.1chで聴くと、なかなか臨場感があっていいのだが、もう少し画面の方からも怖さを感じたかったか?

ただ、最後はお得意のジェットコースターホラー度全開!?1時間15分我慢した後は、突如映画の雰囲気が様変わりし、CG・VFXをふんだんに使った、バトルホラーとなっていく。画面が凄すぎて、何が起きてるのかわからねぇ!? 主人公がブギーマンと直接対峙して、トラウマを克服するのはわかるんだけど…浣腸で全部出してスッキリした顔しているのは主人公だけ。前半のタメも全て一気に放出しちゃったので…整理するのがおっつかない。本当に後始末が大変で…なんだか消化不良に感じてしまう。

笑えるオチか、恐怖を引きずるか…なんか、消化不良を改善するために、もう一ひねり、アイデアが欲しかったね。エンドロール後にも、映像があったり、色々仕掛けはしてあるんだけど、分かり辛いよ。最後の15分で、ホラー映画を見た気分にはなれたけど(笑)90分だからね、レンタルDVDなら暇つぶしにどうぞ。ブログで酷評を書きたい人なんかにもお薦め?そういう認識で見るといいんじゃないか?

監督:スティーヴン・ケイ
出演:バリー・ワトソン エミリー・デシャネル スカイ・マッコール=バートシアク ルーシー・ローレス

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DVD ブギーマン




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