シリアナ(2005年) | 勝手に映画紹介!?

シリアナ(2005年)

 
シリアナ


【鑑賞日:2006年3月9日】

先週末から始まっている「シリアナ」をレイトショーで鑑賞してきた。この間、発表になった米国アカデミー賞で、ジョージ・クルーニーがこの映画で助演男優賞を見事受賞したので、さぞかし映画舘も混んでいるだろうと思っていたんだけど、たったの5人しか客はいませんでした…(^^ゞ映画秘宝にも書いてあったし、虎乃門で井筒和幸も言っていましたので、もうお約束になっているけど…“尻穴”の意味ではありませんのでご注意を!(絶対、ブログでこの映画の話題をする人の半数はこのネタを入れてるんじゃない?実際に、映画の内容そっちのけで、タイトルだけで映画評論している、素人ブロガーみたいな評論家さんもいたしね)

CIAの工作員ボブは…武器商人とのミサイル取引に見せかけて、相手の暗殺を企てるのだが…二基用意したうちの一基のミサイルが別人の手に渡ってしまった。暗殺は成功したものの…ミサイルが行方不明になるという失態をしでかしたボブはワシントンに呼び戻されることに…。その頃、石油採油の権利を巡って、石油業界の情勢が大きく変わろうとしていた…。

群像劇なのでキャラクターもいっぱい出てくるし、ストーリーも結構難解で、複雑に絡み合うので把握するのが大変。スター級の豪華な俳優がたくさん出ているが、決してエンターテイメントではない。ただ、全て見終わった時に、描かれてきた一つ一つの事柄を思い出して、パズルのように埋め合わせていくと…なるほどな~って納得できるような作りにはなっていますね。劇場で買った、パンフレットを読むと…ストーリーや相関図が詳細に載っているので、見終わった後に見直すと、万が一、劇中で見逃してしまったようなことがあっても、しっかりと補ってくれます。

まぁ、難しい事は、映画を見終わった後に考えればいいことで、要は誰がババ抜きのババを引いたのかって話なんだわさ、コレが…。で、ババは1枚とは限らないのが、世の中ってもんですよ。腹黒い狸ばかりで、怖いね~。余裕ぶちかましてると、簡単に足元をすくわれてしまうので、気をつけましょうってことなのかな?

予告編見た時には、もちっと老け顔のジョークル兄貴が、007的な活躍を見せるスパイ映画なんだと思っていたんだけど(子分のマット・デイモンも出ているし)…ちょっとばかり勝手が違った。最初はとっつきにくかったけど…「ダイ・アナザー・デイ」のジェームス・ボンドなんて目じゃないくらい、リアルに拷問で痛めつけられるクルーニー兄貴(タイトルがタイトルだけに、カマ掘られたりするのかと、違う意味でドキドキしたけど、それはなかった)の見せ場あたりから、ようやく全体像が把握できはじめ、映画を楽しむ余裕が出てきたかなって感じっす。

監督:スティーブン・ギャガン
出演:ジョージ・クルーニー マット・デイモン ジェフリー・ライト クリス・クーパー ウィリアム・ハート


【原作本はこちら…】
書籍 CIAは何をしていた?





【スティーブン・ギャガン脚本の傑作?】
DVD トラフィック





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