カンフーハッスル(2004年) | 勝手に映画紹介!?

カンフーハッスル(2004年)

【鑑賞日:2005年1月1日】

いや~、今日は大変だった。

「カンフーハッスル」の元旦繰上げ公開が決定した時から、初日に見に行こうと決めていたのだが…二日酔い、寝不足の頭で頑張って起床し(といっても起きたのは昼過ぎ)…さて映画を見に行くぞっと、近所のヘラルド系某シネコンのタイムスケジュールを確認した途端…愕然とした。“ありえねー!?”…そう、全部、吹き替え版での上映しかなかったのだ。事前に調べておくべきだった。

金を払って劇場で見るのに、吹き替え版は、嫌だ。ってことで、急遽…お隣の市にあるワーナーマイカルまで電車で行くことにした。パソコンでHPにアクセスし、上映内容を調べてみるとこちらは、字幕スーパー版での上映で一安心したのだが…上映時間が50分後に迫っていた。これを逃すと、また2時間以上待たなければいけないということで…大急ぎで家を飛び出した。普段、通勤・通学ラッシュとは無縁の生活を続けている自分が…元旦早々、電車に駆け込み乗車する羽目になるとは思ってもいなかった。

自宅も目指すワーナーマイカルも、駅の側ということで…なんとか20分前には劇場には着いていたのだが…ファーストデイの割引料金1000円ということもあって、家族連れやカップルがウジャウジャとチケット購入の列をつくっている。お目当ての作品はどうやら「ハウルの動く城」「Mr.インクレディブル」らしいのだが…目の前でそれらのチケット完売を知らされると、“じゃあ、しょうがないからカンフーハッスルでいいっか~”と、いやいや鑑賞作品の変更をしているではないか。おいおい、そんな“じゃあ”なんて言ってるやつらが、みんな「カンフーハッスル」に移動してきたら、こっちまでチケット完売になるんじゃないかと…列の後で一人、不安になっていたのだが…ほぼ満席ではあったが…どうにか映画が鑑賞できたのであった。


ようやく映画の鑑賞…

想像を絶するというよりは想像通り…の方が近い印象かもしれない。なんせ、予告編のテンションと同じまんま、1時間39分の上映時間が、あっという間に過ぎていく。コメディという衣をまとってはいるし、最新のVFXもてんこもりなわけだけど…クンフー映画の神髄を忘れずに見せてくれる映画でもある。そして、新旧ハリウッド映画から自身のセルフパロディまで…随所にちりばめらた映画ネタの数々…もちろんお約束のブルース・リーネタも忘れていない。一見、ハチャメチャに見える内容も…ちゃんとクライマックスに向けた伏線になっているあたり、さすがです。

デ・パルマか、それともキル・ビルの青葉屋のシーンでも真似たのか、冒頭、長まわし…流れるようなカメラワークのワンカット撮りで…映し出される警察署内での警察官とギャングのやりとりでさりげなく作品の時代背景を提示している。続く…武闘派・殺戮集団“斧頭会”の登場で、まさしく悪が蔓延っている世界だというのを思い知らされる。こんな感じで…映画が始まって数分は、世界観やそれぞれ個性的な…いや、個性が強すぎるキャラクターを次々とスクリーンに映し出し、物語の方向性みたいなものを見せてくれる。

サッカーをする子供たちから「サッカー教えて!」と声をかけられると…「もう、やめた!」と言い放ちボールを踏み潰す謎の男(笑)、予告編でもお馴染みのあのシーン…我らの“周星馳(チャウ・シンチー)”がようやくスクリーンに登場。こんなシーンを本編でどうどうとやってのけてしまうから、凄いです。

VFX・CG、そしてワイヤースタントを組み合わせても、こんなに素晴らしいクンフー映画が出来るのに、何で最近のジャッキー・チェンは「メダリオン」や「タキシード」みたいなショボイ作品しか作れないのだろうかと…真面目に考えてしまった。

「少林サッカー」をたまたま見て、香港映画ファンのフリをしている素人から、昔からクンフー映画が好きだぜ玄人ファンまで納得させる力が、この「カンフーハッスル」にはあります。

早くも決定…2005年、ナンバーワン映画!(って、まだ1本しか見てないじゃん)

監督:チャウ・シンチー 
出演:チャウ・シンチー  ユン・チウ ユン・ワー ブルース・リャン

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