渡辺謙渾身の演技「許されざる者」感想/傑作日本映画登場!佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里 | 映画時光 eigajikou

映画時光 eigajikou

世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
がんサバイバー。
浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
今は主にTwitterとFilmarksに投稿しています(eigajikou)

『許されざる者』
これはリメイクではなくリボーン。
換骨奪胎大成功。必見です
目
日本映画
2013年製作
TOHOシネマズ浜松試写会で鑑賞

$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


↓予告動画はこちら


監督・脚色:李相日

出演:渡辺謙  釜田十兵衛
    佐藤浩市 大石一蔵
    柄本明  馬場金吾
    柳楽優弥 沢田五郎
    忽那汐里 なつめ
    小池栄子 お梶
    國村隼  北大路正春
    小澤征悦 堀田佐之助
    三浦貴大 堀田卯之助
    滝藤賢一 姫路弥三郎
    近藤芳正 秋山喜八

クリント・イーストウッド監督・主演で
第65回米アカデミー作品賞、監督賞ほか4部門を受賞した
傑作西部劇「許されざる者」(1992)を、
「フラガール」「悪人」の李相日監督のメガホンで日本映画としてリメイク。
江戸幕府崩壊後の明治初期、北海道開拓時代の歴史の中で、
かつて「人斬り十兵衛」と恐れられていた男が、
再び戦いに身を投じていく姿を描く。
幕府の命の下、幾多の志士を斬りまくり、恐れられた釜田十兵衛は、
幕府崩壊後いつしか姿を消し、人里離れた場所で静かに暮らしていた。
やがて月日は流れ、妻に先立たれた十兵衛は、
貧困の末に再び刀を手にすることになる。
主人公・十兵衛役で渡辺謙が主演し、柄本明、佐藤浩市らが共演。
(映画.COMより)

いや~これはまたスゴイ映画を観てしまいました。
(3週連続試写会が当たりました。)

『夏の終り』←クリックで記事へ
が、今の所今年の日本映画ベスト1と書いてまだ1週間経ちませんが、
変更しますσ(^_^;)
今の所、というかもう多分『許されざる者』が私の今年の日本映画ベスト1です。
もう、こいつ、「素晴らしい」ばっかり言っていると、
全く信用のないブロガーかと思いますが...

傑作です。合格


これ、クリント・イーストウッドの映画の事は忘れて観て下さい。
観ていないなら、そのほうがかえっていいです。

いやまあ、これほど胸が熱くなった日本映画は滅多にないですね。
完璧なキャスティングです。
ベテラン勢はもちろん皆、素晴らしいのですが、
柳楽優弥を筆頭に、忽那汐里、三浦貴大の若手がとても良いです。
緊張感削ぐような演技をしている人は誰もいません。

私はこの作品に文句なんてありません。
黒澤明監督の映画の系譜が繋がったと思います。

明治維新で政府がやった強引な近代化、
アイヌ民族への迫害まで踏み込んで描きました。
アッパレです。

主演の渡辺謙は主演男優賞決まり。

そして、助演男優賞は柳楽優弥です。
佐藤浩市も凄かったので、彼が取ってしまうかもしれませんが、
私は柳楽優弥にあげたいです。
彼は色々な困難乗り越えただけあって、
今の若手が出せない、内面に秘めた暗さや重さ、
宿命を背負った者の翳りを演じることができます。
『爆心 長崎の空』でも良かったですが、
今回は和人とアイヌのハーフの青年を、
軽妙さも、複雑な内面も、
本当に素晴らしく演じています。
$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


他の要素の素晴らしさも書きだしたらキリがないです。
とにかく映画好きは必見ですね。
時代劇嫌いとか苦手とか言ってる場合でないですね。
上映が終わってどよめき起こりました。
これも初めての体験でした。

『許されざる者』は重量級の作品です。
軽い気持ちでは観ない方がいいです。
「本物の映画を観る」その心構えで観て下さいね。

$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


$映画中毒日記『新★映画時光』ブログ版


観た人の感想で何か言われることも、
あれこれ予測がつきます。
でも、この作品の感想で、
私はその人の人間性が量れると踏んでいますから...
なんか思わせぶりになりますけど。

ワーナー制作の日本映画、
今年は『藁の楯』(日本テレビと共同制作)
『許されざる者』と力作が続きました。
私的には『許されざる者』が断然良かったです。

『許されざる者』ロードショーは9月13日(金)です。
これ、今日2本目の記事になります。


カチンコ読んで下さってありがとうございましたビックリマークランキングに参加してます映画にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへこれをクリックしてもらえたらうれしいです音譜

読者登録してね