『風にそよぐ草』アラン・レネ監督の偏差値高めな映画と思いきや、あれこれ楽しめる軽やかで面白い作品 | 映画時光 eigajikou

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世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
がんサバイバー。
浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
今は主にTwitterとFilmarksに投稿しています(eigajikou)

『風にそよぐ草』
10月26日(金)まで

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予告はこちら↓



監督:アラン・レネ
出演:サビーヌ・アゼマ、アンドレ・デュソリエ、アンヌ・コンシニ
エマニュエル・ドゥヴォイス、マチュー・アルマリック、ミシェル・ヴュイエルモーズ

2009年カンヌ国際映画祭・審査員特別賞、特別功労賞 受賞 ↓


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20日(土)は、『エクスペンダブルズ2』
『推理作家ポー最期の5日間』
『伏 鉄砲娘の捕物帳』の3本、
21日(日)は、『ローマ法王の休日』
『楽隊のうさぎ』(原作:中沢けい、監督:鈴木卓爾、浜松発の映画2013年公開)
の撮影報告会、
『風にそよぐ草』
22日(月)はフリーパスポートが切れるので、
ちょっと無理して『ツナグ』『アウトレイジ ビヨンド』
と、まあ、あっちからこっちまで、
振り幅広く各種ジャンルを横断してきました。

この中で映像的に一番強烈だったのは、『推理作家ポー最期の5日間』でした。
シネコンの大画面で初めて観た切り株叫び映画だったし。

でも、観ている間も色々と考えたり、笑えて面白かったり、
観た後もとても印象に残るシーンが多く、
解釈についてもあれこれ反芻したり、一緒に観た娘と話したりして、
あれこれ楽しめたのがこの『風にそよぐ草』。

私はこの作品のようなエキプ・ド・シネマ/岩波ホールの映画から、
B級映画まで振り幅広く観ているのですが、
たくさん観すぎか、結構忘れていってしまいます。
映画検定なんてきっと10級落第かも(そんな級ない!?)
映画史的教養もないし。
たくさん観てきたけど劇場鑑賞にこだわって、
ビデオやDVDで、ほとんど観ないので(時間もなくて)
これ観てないの!?がたくさん...
素養がないのが、ちょっとコンプレックスだったりしますが、
やはり今は映画館へ行くのを最優先したい。

アラン・レネ監督の『去年マリンエンバートで』すら観ておらず、
『風にそよぐ草』が初めてです。
アラン・レネ監督の作品は偏差値高い難解な映画かな
という、先入観がありました。

この映画は財布をひったくられたマルグリット、
それを拾ったジョルジュの二人を軸に進みます。

確かに全然単純じゃないけど、
とても軽やかに時間や視点が変わったり、
会話劇として楽しませてくれる部分と、
シンプルな映像だけで観る者に多くの情報をあたえ、
いろんな解釈をさせて楽しませてくれる部分とがあり、
どちらもが重層的になっていたり、
まるで音楽のようです。
映像も色彩が象徴的に使われて、
とても美しいです。

監督は1922年生まれ。この作品は87歳の時で、
もうすでに次の新作を撮り終えてるという、
全く錆びない制作意欲と、斬新な感性を持ち続けています。

監督は約60年まえに映画を作りはじめて以来、
小説を映画化しないことをポリシーにしてきたそうで、
これが初めての小説の映画化。
年齢的に時間が残されていないこと、
(ストーリーから考えるのが好きだけど、それだけで1年かかってしまう)
原作が戯曲よりも戯曲らしく、
セリフがリズミカルで音楽的な響きに溢れているので、
原作を映画化したいと思ったそうです。

風にそよぐ草 (集英社文庫)/クリスチャン・ガイイ


おかしないたずら的な遊び映像まであるけど、
無駄のない構成で長すぎず、流れもスムーズ。
ホントに最後の最後まで楽しませてくれるので気が抜けませんョ。
マーク・スノー(X-ファイルシリーズで有名)の音楽も素敵です音譜

そして、ベテラン俳優たちの素晴らしい演技のアンサンブルクラッカー

相当がちゃがちゃ落ち着きのない日常を送っておりますが、
こんな贅沢で素敵な作品をゆっくり楽しめる心の余裕を
持ち続けたいものだと思いました。

おススメですぜひご覧ください目

こんな大人な映画でもやりますイケメン・チェック・コーナービックリマーク
(心に余裕あるんで (*゚ー゚)ゞ )
ジョルジュの娘婿ジャン=ミ役のニコラ・デュヴォシェルドキドキ


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               またこんな写真を見つけまして...(≧▽≦)↑

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               ↑こっちは露出度超低いですョ(*^▽^*)

ジョルジュの息子マルスラン役のヴラディミール・コンシニラブラブ ↓


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↑彼は12月15日封切で
シネマイーラでは2013年新春公開の話題作
『マリー・アントワネットに別れをつげて』

に出演していますコスチューム姿もチェックしよう!
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なかなかドキドキする予告ですョビックリマークどうぞ ↓


ヴラディミール・コンシニくん、船漕いでました。↑

この他にも2013年新春からの
シネマイーラのラインナップすごいんですョ!!
一部ご紹介しますね。
私的に一番待ってる
『危険なメソッド』
デヴィッド・クローネンバーグ監督クラッカー
ヴィゴ・モーテンセンドキドキ恋の矢マイケル・ファスベンダードキドキキーラ・ナイトレイベル


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『声をかくす人』ロバート・レッドフォード監督。
ジェームズ・マカヴォイラブラブロビン・ライト
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『風にそよぐ草』にも出てたマチュー・アルマリック主演『チキンとプラム』
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2012年アカデミー賞外国語映画部門賞ノミネート作品(ポーランド代表)
アニエスカ・ホランド監督(『敬愛なるベートーヴェン』)
『ソハの地下水道』
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ウッディ・アレン監督の『恋のロンドン狂騒曲』
アントニオ・バンデラス、ジョシュ・ブローリン、アンソニー・ホプキンス、ナオミ・ワッツ

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ジェーン・フォンダ主演『みんなで一緒に暮らしたら』
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ジェームズ・アイヴォリー監督『最終目的地』
アンソニー・ホプキンス、シャルロット・ゲンズブール、真田広之

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世界最大のバレエ・コンクールのドキュメンタリー『ファースト・ポジション』
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ジャン・レノ主演『シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』
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など、すでに話題になっている注目作・問題作などがどんどんかかりますョ!!
嬉しいですねニコニコホントに楽しみです音譜
チラシの写真はクリックすると拡大します。
また追々予告動画などもご紹介しますネビックリマーク

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