西部開拓史 | 桜さんの映画鑑賞日記

西部開拓史

西部開拓史  1962

HOW THE WEST WAS WON 

西部劇の面白さと興奮が、ここに結集された最高最大の超大型巨篇!

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西部開拓史 特別版

白人による西部開拓の黎明期をオムニバス形式で描いた歴史絵巻。

ラスト・エピソードの疾走する列車の上での対決は迫力満点。


監督: ヘンリー・ハサウェイ Henry Hathaway
ジョン・フォード John Ford
ジョージ・マーシャル George Marshall
リチャード・ソープ Richard Thorpe

出演: カール・マルデン Karl Malden
キャロル・ベイカー Carroll Baker
ジェームズ・スチュワート James Stewart
ジョン・ウェイン John Wayne
デビー・レイノルズ Debbie Reynolds
グレゴリー・ペック Gregory Peck
ジョージ・ペパード George Peppard
リチャード・ウィドマーク Richard Widmark
ヘンリー・フォンダ Henry Fonda
キャロリン・ジョーンズ Carolyn Jones
アグネス・ムーアヘッド Agnes Moorehead
セルマ・リッター Thelma Ritter
クロード・エイキンス Claude Akins
ウォルター・ブレナン Walter Brennan
リー・J・コッブ Lee J. Cobb
アンディ・ディヴァイン Andy Devine
ハリー・ディーン・スタントン Harry Dean Stanton


アカデミー賞

脚本賞 ジェームズ・R・ウェッブ

編集賞

録音賞

アメリカ国立フィルム登録簿

★★★★★★☆☆☆☆

これ、160分以上あるんですが全く長く感じずむしろ消化不良。

4時間あってもよかったのでは・・

4人の監督がそれぞれの作品を担当しアメリカの歴史のお勉強ができます。

大いなる西部」とこれを間違えたのでやっと観られました。(時間も役者も似てる)

贔屓目にではないのですが1作目のJ・スチュワートの章、

こんな創世記のような作品を観られて貴重でした。

おかしいし面白いのでわりと好きかも(短編だから描けたのかもね)

そして2章目のG・ペックもまあまあ面白い。

両方とも土の匂いがする章なのです。

そして両方ともの俳優が西部劇っぽくない(数観て比べてないからわからないけど)

東部から西部へと旅を続けたたった一人の男から物語は始まります

同じように旅を続ける家族の娘と恋に落ちるのですが、

恋の落ち方がなんかほのぼのしててかわいいです。

そのふたりから始まる血の物語というか題名どおり西部開拓史なのです。

聖書のように語りが入り音楽の入れ方もそんな感じで、

自由と冒険がテーマのようだが実はアメリカという国は好戦的とよくわかる。

つまりは自由のための戦いが開拓であり冒険なのです。

第1章がこっけいでほのぼのしているのに、

いきなり第2章では街が出来て賭博場まであるのです。

この間が描かれていないのは絶対時間不足です。

どうやってアメリカが発展していったのかが日本人には説明不足。

前半だけでひとつ作品を作ってほしかったり・・

第3章になると南北戦争が始まり西部劇ではなくなっています。

そして第4章で汽車が登場しよく見たような光景が現れます。

昔の特に西部劇はあまり観ていないので第3章4章の配役はわからない。

でもこれ1作観るとアメリカの昔の歴史がわかるので、

近代史の映画を観るときに便利かもしれませんよ。

映画が当時画期的だった3台の映写機でパノラマ上映されたらしく、

同じような演出では「ベン・ハー」「80日間世界一周」などがあり、

ここらはやはり劇場で観ないと臨場感がないなぁと・・

砂塵」で有名だったミルクを注文するシーンもこの作品では、

きっちりとミルクを飲んでパロデイしていますし、

バックトゥザフューチャー3」のインディアンと遭遇シーンも思い出します。

もちろん汽車のシーンもおんなじです。

急ぎ足で西部開拓を160分にまとめた作品。

音楽はおなじみのグリーンスリープスが聴けたのでよかった。

この曲は歌詞がこんな歌詞だったのかと感心しました。

長編映画によくあるつなぎの休憩シーンでも音楽が流れ楽しめます。