キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわた3
キャプテン・スーパーマーケット/死霊のはらわた3
ARMY OF DARKNESS
監督: | サム・ライミ |
原題・邦題共に独立したものになっているが、紛れもない「死霊のはらわた」第3弾であり、
前作のラストで中世にタイムスリップした主人公アッシュのその後の死闘を描く。
落ち着きの無いカメラワーク、笑いのツボを押さえたライミの演出、KNBグルーブによるSFX、
そしてB・キャンベルの一人芝居まで全てがエスカレート、
勢いだけで映画はこれだけ面白くなるという良い見本。
もはやホラーという一ジャンルから完全に逸脱したケッ作。
尚、ビデオは製作元のユニヴァーサルの要請でラストを撮り直した“劇場公開版”と、
さらに破天荒なオリジナルの“サム・ライミ・バージョン”の2種類有り。
★★★★★★★☆☆☆
これって・・完全にコメディですよね??
ホラーではないですよ~!?
でもまあ続き物だからホラーにしとこう・・
怖いなんてみじんも感じさせないおかしさはいったい・・
もしかしたら正統派のホラーファンに嫌われてないのかな??
私はあまりのおかしさに認めます!
前作の続きということですが、終わってみると難解ですよ。
ノリはバックトゥザフューチャーそのものです。
ドリームワークスのホラー作品担当!?のR・ゼメキスのホラーなんかより、
ライミのホラーのほうが笑えますし・・(笑えるホラーっていったい)
ホラーは哀しさ暗さがないとと言う自説(笑)の私でさえ好きな世界。
ええと・・アッシュ役のB・キャンベル=J・キャリー似は前作のラストで、
中世にタイムスリップしました。
はっ、もう忘れている。ここ重要なのに・・
悪魔(死霊)退治をしたとかで英雄にされたはずなんですが・・
本作ではいきなり奴隷のように繋がれています。
決闘の邪魔をしたんだっけ??アーサー王とヘンリー王の・・
(アッシュが邪魔をしたのかヘンリーかはて??)
とにかくアッシュは誤解されて魔物のいる穴に落とされます。
預言者のような老人がアッシュのチェーンソーを井戸に投げると、
アッシュの前作でおなじみの切断された腕にチェーンソーがドッキング!
この瞬間、(なんでB・キャンベルが人気あるのかがわかった)かっこよすぎ!
まあシュワちゃんやスタローンのアクションが大好きなら見て損はありません。
アクション嫌いの私も本作の切れのいいコミカルなアクションはお気に入り。
決めポーズに決めセリフがかっこよすぎておかしい。
中世だから騎士の像で義手を作ってくれるんですが、
その銀の手を入れたアッシュ「いかすぜ!」とまた決めポーズ。
T2のシュワちゃんかい??
未来から来て魔物を倒して使者あつかいなんですが、
死者の書を手に入れないと現代に帰れない。
そしてその書は国にとっても必要なのです。
これを・・とアッシュに聖衣(だろう?ライミ?うれしいよ)を渡す女性を断わる。
そこに怒りのビンタ・・アッシュまたまた突然「ほれたぜ」爆笑!
いざゆかん死者の書を求めて冒険の旅へ・・
謎のじいさん(預言者か賢者?)が呪文を何度も教えるので、
「何回も言うな、もう覚えた!」とアッシュ・・
この呪文を忘れて大変なことになるのが本作の見所。
風車小屋で鏡を割ると破片に映ったアッシュが小人になり、
これはガリバーのパロディでおおいに笑えます。
笑いどころを全部書くところでした、自粛!
ライミ監督と私の見る映画の趣味が合いそうで(笑)うれしいです。
最近見始めたレイ・ハリーハウゼン特撮のSF映画へのオマージュは、
飛ぶ死霊怪鳥に始まりCGなしの骸骨軍団!
この動き方がギクシャクしてほんとにいいんです。
ただし人間が入ってるものもあり(それは死体が新しいという解釈をします)
洞窟に車を隠すバックトゥザフューチャーネタはまた懐かしい。
タイムトラベルとホラーが合体した楽しい成功例。
4ができるらしいですが(どの時代かは秘密)主役は年とってもB・キャンベルがいいです。
ある意味スパイダーマンより人気のあるシリーズです。