ビッグ
ビッグ 1988
BIG
タイトル: ビッグ
監督: | ペニー・マーシャル |
トム・ハンクス Tom Hanks ジョシュ
エリザベス・パーキンス Elizabeth Perkins スーザン
ロバート・ロジア Robert Loggia マクミラン社長
ジャレッド・ラシュトン
ジョン・ハード John Heard
デヴィッド・モスコー David Moscow
マーセデス・ルール Mercedes Ruehl
カーニヴァルの夜、望みをかなえる魔王のボックスにコインを入れた主人公が、
翌朝目覚めると少年からオトナに成長していた。
親友の協力によって玩具メーカーに就職した主人公だったが、持ち前の自由な発想が社長に認められめきめき昇格していく……。
体は大人でも心は子供という設定自体は、入れ換わりコメディのアレンジだが、
そこをオフザケではなく郷愁に満ちたハートウォーミングなタッチで仕上げているところが良い。
カーニヴァルや玩具などのファンタスティックな要素も作品の雰囲気造りに多大な貢献を果たしている。
“ガンプ”の前哨戦とも言うべきキャラクターをT・ハンクスが快演。
男優賞 | トム・ハンクス |
男優賞(コメディ/ミュージカル) | トム・ハンクス |
★★★★★★★★★☆
やはりこのてのファンタジーに弱いようで・・泣けましたよ(苦笑)
おかしくて泣けるそういう作品が好きなんです。
昔観たときの内容をすっかり忘れていたので、
そろそろ見直してみようかと借りましたら思い出してきた。
見覚えあるシーンの数々でもたいくつしない。
それもこれも10年くらい前に見たときより、
自分がたくさん映画を観ているから楽しんで見られたと。
T・ハンクスって作品によってはわざとらしく感じるときがあるんです。
うまい人に多いんですが(R・ウィリアムスしかりJ・レモンしかり・・)
ところがこの作品、まさにハンクスのハマリ役といってもいいのでは。
脚本もよかった。
誰でも経験あると思うのだけども、
子供のころ背が小さかったころ大きくなりたかったと、
大人になりたかったと思ったことはあると・・
確かに笑わせようと見ればしらけてしまうのだけれど、
やはりおかしいものはおかしいんですよ。
こちらは大人になった主人公がホテルに隠れテレビを見ているところ。
「フレンチコネクション」ですよ。
このあとこのホテルはやばい環境だということがわかるんですが、
実にうまい演出でおかしいです。
職探しをしておもちゃメーカーに勤務することになるんですが、
社長にとても気に入られちゃうんです。
水を得た魚のように子供なる大人は社長と一緒にピアノダンス~ここ有名ですよね。
クラシックな遊び心を感じます。
前に観たときにも泣けたんですがこの別れのシーンでポプラ並木を車が止まる。
その色合いとせつなさはどこか初恋のような郷愁があり、
共存してゆくことはできないと悟る彼女の気持ちもわかるのでまたいいんです。
「コクーン」みたいな切なさもあるんですよ。
当時私はホンダの車が大好きだったのですが、
特に好きだったのがプレリュードというリトラクタブルヘッドライトのクーペ。
似ているんだけれど・・これはアコードクーペのほうかな?
この車を運転している女性がまたいいんですよ。
で、元に子供に戻る彼の後姿を窓から見送るんですが、
スーツがダブダブになって振り返ったときの少年の顔は、
どこか冒険から返ってきたような大人っぽさがあった・・
おかしいオバカなコメデイなのにみずみずしい初恋のようなもどかしさ、
彼は少年に戻ったけれど彼女はどうなるんだろうか・・
続編ではなくそんな想像をしてみる見終えたあと何か残る作品。
ビッグが影響を受けていると思われる「何かが道をやってくる 」
この作品を探してみて損はないと思いますよ。
移動遊園地でメリーゴーランドに乗ると若返っちゃうファンタジー・ホラーです。