ジャスティス!


近所のポレポレ東中野で観賞。


『あなたを待っています』
現在の東京に危機感を抱いている西岡(大橋裕之)。
「女10人連れて地方に脱出する」という計画のため、バイトに励んでいた。
しかし現実は、安酒をあおって酔っては吐き、先輩に愚痴をこぼす毎日。
そんなある日、駅前で首からプラカードをさげて立っている外国人女性を見かける。
そのカードには、「あなたを待っています」と書かれていて‥‥。

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監督はいまおかしんじさん。
プロデューサーとして、松江哲明さんと山下敦弘さんが参加されております。

なんだこの映画は、と。
見終わってから、ずっと考えてました。

冒頭から、西岡が吐いてるシーン。
その後も、ことあるごとに吐いてる西岡。
口を開けば「東京はおしまいだ。やばい。終わる」ばっかり。
その癖、酒ばっかり飲んで、余計なことで金が減って。

ダウン系の映画って、そんなに好きではないのですが
なんだかこう、意味を考えさせられる映画で。

つまるところ、「理想と現実」なのかなと。
若いかわいいことエッチしたい。
これが理想。
でも現実は…。

えろいお姉ちゃん10人と、地方の一軒家で平和に暮らしたい。
これが理想。
でも、ラストで西岡に待ち受けていた現実は‥‥。

でも、理想が叶わないからと、全く辞めてしまうのか
規模を縮小してでも、初志を貫徹するのか。
そこが重要で。

世間に当てはめれば、だらしないダメ男の西岡ですが
縮小どころではないことになっても、初志を貫徹しようとするラストの西岡の背中に、不思議とグッと来てしまいました。

見直したよ西岡くん。
と、最後にそう思えて良かった。


☆個人的見どころ
 ・吐きすぎ
 ・くみママとえつこママ
 ・ラストの西岡