怖い!


『ザ・ギフト』
サイモンとロビンの夫婦は、夫サイモンが育った街で暮らすために引っ越しを。
大きな家で、利口な犬と新たな暮らしを始めたある日、サイモンはかつての級友ゴードと再会。
ゴードはそれを喜び、たびたびサイモン家を訪れては、ワインなどプレゼントを置いて行く。
だんだん気味が悪くなったサイモンは、もうゴードと距離を置けと妻のロビンに言う。
しかしそれを境に、サイモン家のまわりで奇妙なことが起こりはじめ‥‥。

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「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの、ジェイソン・ブラム製作し
ゴード役のジョエル・エドガートンが、自ら監督・脚本を手掛けたそうです。

いや~怖かった~‥‥。

心霊的なホラー映画ももちろん怖いんですけど
こういう、人間対人間で起こるサイコ系のサスペンススリラーは、また違った趣ですよね。
もし自分の身に振りかかったら‥‥という風に置き換えやすくて。

ネタバレになるので、あまり深くは言えないですけど
決してゴード一人が悪いわけではなく。
ゴードがそんな不気味な行動を起こすようになったのには、ある理由が。

現実世界でもそうですよ。
傷つけた方はすぐ忘れても、傷つけられた方はいつまでも思いが消えなかったり。
すっかり忘れていたことでも、あるきっかけで鮮明に思い出されたり‥‥。

ただ、そう思うと、こういうサイコスリラーは、ある程度理不尽な動機で何かをされる方が怖いのかなと。
確かにゴードはおかしな男だったんですが、そういう行動を取るに値する理由があったので。

そういう部分では、少し物足りなさも感じてしました。
怖い半分、自業自得半分、みたいな。

とはいえ、精神的に追い詰められていく演出は、観てるこっちまで息苦しくなるほど。
一度疑いだすと、心地よいそよ風の音でさえ、不審者の物音に聞こえてしまうという。
徐々に疑心暗鬼になっていくロビンに、こちらまで巻き込まれてしまいました。

特にラストの、後味の悪さったら‥‥。

庭付きの一軒家なんて、夢のマイホームですけど
そんな家に暮らすのが怖くなっちゃいましたよ。
よかったー!
うち、豪邸じゃなくてよかったー!泣


☆個人的見どころ
 ・気付けばそこにいる感じ
 ・クソ野郎は誰だ
 ・最後のギフトは‥‥

(10月公開予定)