ここさけ!


『心が叫びたがってるんだ。』
おしゃべりで元気いっぱいだったのに、あることを話してしまったことで、家族がバラバラになってしまった成瀬順。
その時に現れた玉子の妖精によって、おしゃべりを封印されてしまい、言葉を話すとお腹が痛くなってしまう体質に。
それ以来、すっかり目立たない地味な女の子になってしまった彼女。
なのに、高校で催す「ふれあい地域交流会」の実行委員に選ばれてしまう。
最初は拒否していた順だったが、他の委員と行動するうち、彼女の中に少しずつ変化が生まれ‥‥。

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どえらいヒットを飛ばしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」通称「あの花」。
そのスタッフさんが再集結し、舞台も「あの花」と同じ、埼玉県秩父を舞台にした青春アニメです。

人物の心理描写がすごく細やかで。
中心人物の4人。
それぞれが心に引っ掛かりを持ちながら、過ごす高校生活。
そんな時、ふれあい地域交流会=「ふれ交」の委員に選ばれてしまって。

なんかこう、懐かしい気持ちでずっと観ていました。
嫌々やらされた体育祭の応援団や、文化祭の実行委員や。
でもやってるうちに、誰が言い出すともなく、みんな真剣になってきて。
暗くなった学校で準備してるのが新鮮で。
ちょっと仲悪くなったり、仲直りしたり。

そのメンバーの中に、気になる異性がいたら、余計に張り切ったりして。
でもまわりがくっつけようとすると、「余計なことすんな!」と怒られたり。
思春期やったなー。初々しかったなー。

と、自分に投影する部分と
若い子を応援する気持ちと
両方の感情で、適度な青春のモヤモヤを、心地よく観ていたのですが。

だからこそ、最後にあの人が取った行動が疑問で。
何なら許せなくて。

「え?そんなことする?」
と、軽く引いてしまう自分がいました。
自分がそこにいたら、ハラワタ煮えくり返ってるやろうなと。
ネタバレなんで言えないですけど。

そうなってくると、恋愛のベクトルも、「何で?」と思えてきたり。
なんだか照れくさいとこ含め、全体的に好きな空気でしたし、最後も大団円な感じでしたけど
僕はちょいとスッキリしなかったです。


☆個人的見どころ
 ・まさかの当日
 ・青春のモヤモヤ感
 ・青春の照れくさ感