『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』
夜になると人気が全くなくなるゴーストタウン・バッドシティ。
その街には、夜ごと現れる黒衣の少女がいた。
実は彼女はヴァンパイアで、夜に徘徊するホームレスやギャングの血を吸って生きていたのだ。
ある日、孤独な青年アラシュが、そのヴァンパイアと出会う。
彼女の正体を知らぬアラシュは、彼女にアプローチし、彼女もアラシュに心を開きだすが‥‥。
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俳優のイライジャ・ウッドが製作総指揮を務めた、モノクロホラーです。
ヴァンパイア役は、「アルゴ」にも出演していたシェイラ・バンド。
人気のないバッドシティ。
モノクロで映し出される夜の街に、ふと見ると立っている黒衣の少女は、ゾッとする怖さで。
まだあどけなさが残る少女が、ヴァンパイアの顔になるところは、ギャップもあってインパクト抜群。
「バーン!」とか、大音量で驚かされない演出にも好印象。
と、序盤は思っていたのですけど。
だんだんと、なんかオシャレな感じになってきまして。
少女とアラシュの恋が入ってきたのもあってか。
殺伐とした、息が詰まるような物語かと思ってたんですけど。
ゆったり時間をかけて、じっくり進んで行って。
いつの間にか、僕の中のドキドキも治まってきまして。
アングルも、えらい凝ったオシャレな感じのがいろいろ出てきて。
最後、その2人の関係はどうなるのか?という興味はあったんですけど。
え?そこで?というところで終わってしまいました。
いや、そこにはちゃんと決断があったんですけどね。
監督の、映像へのこだわりの強さは分かったんですけど。
僕にはあまり合わなかったです‥‥。
☆個人的見どころ
・黒衣怖い
・猫
・意外と普通の部屋