『私たちのハァハァ』
福岡・北九州に暮らす女子高生のチエたち4人組。
ある日、大好きなロックバンド「クリープハイプ」のライブ後、出待ちをしたら、「東京のライブにも来てよ」とのこと。
そんな社交辞令を真に受けた4人は、東京行きを決意。
お金のない彼女たちは、1,000キロ超の道のりを、自転車で行こうと福岡を出発する‥‥。
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監督は松居大悟さん。
クリープハイプさんも、御本人役で出演されております。
いや~、良いタイトルですねえ。
窓口では言いにくいけど。笑
彼女たちの、いろんなハァハァが詰まっている映画でした。(エロはないよ)
なんだかすごくリアルで。
女子高生が、テンションのみで自転車での福岡→東京行きを決めて。
ギャーギャー言いながら、楽しみだのしんどいだの言いながら。
だからこそ、前半は退屈で。
おじさんなもんで。
女子高生がひとかたまりで「ギャー」となってる勢いについてけないんす。
いや、これはリアルに描かれてるからこそなんですよ。
無名の女優さんばかりだったのが、良かったのかも。
もちろんそんな行き当たりばったり旅が上手くいくはずもなく。
途中で計画続行不能か?になるのですけど。
そうなってから、急に見応えアップ。
テンパってわけのわからない、くだらないケンカがまた、生々しくて。
それぞれのバンドへの想い入れ方が、微妙に違うのがまたリアルに描かれていて。
ただ、最初POV方式(手持ちのカメラで追った映像のみのやつ)かと思ったんですが
別カメラで引いて撮ってるところもあって。
それが僕には、どっちつかずに感じてしまいました。
ドキュメンタリーぽい生さを感じられるところと、フィクションの作り物感に引き戻されるところがあって。
いや、どっちも好きなんですけど、どっちかにして欲しかったという意味で。
クリープハイプさんを追っかける女子高生の話でしたけど
クリープハイプさんのファンならずともちゃんと観られる映画に仕上がっているのが素敵でした。
☆個人的見どころ
・ハァハァっぷり
・池松壮亮さんのとこ
・チケットのお姉さん