イーストウッド監督!
『アメリカン・スナイパー』
米海軍に志願したクリス・カイルは、射撃の腕を見込まれ、特殊部隊ネイビー・シールズの狙撃手に。
抜群の腕前で仲間を何度も救うクリスは、いつしか「レジェンド」と呼ばれる存在になる。
妻と子を愛するクリスだが、帰国しても見えない敵の存在に怯えるように生活を。
クリスが心配な妻は、軍を辞めるように何度も懇願。
しかしクリスは、自分の助けを必要とする仲間が待つはずだと、何度も戦場に赴く・・・。
―――――――――――――――
クリント・イーストウッド監督の最新作です。
主演のブラッドリー・クーパーは、プロデューサーも務めたそうな。
米国史上最強と言われた狙撃手クリス・カイルの自伝が原作なんですって。
ということは、ほぼ実話なのですね。
ズシッと来ました。胸に、というか身体中に。
戦場の緊張感と臨場感が桁違いで。
文字通り、一瞬も気が抜けない戦場。
しかも、クリスは自分の身を守れば、目の前の敵を倒せばいいだけではなく。
何百メートルも離れたところから、仲間の命を狙う敵を、正確な判断で倒さなければならないのです。
しかも相手は、動物や機械じゃなく。
時には民間人に扮していたり、女性や子供が武器を持っていたり。
判断のミスは、自分が罰せられるだけではなく、母国の名を貶め、なにより罪のない人間の命を奪うことになるのです。
そうやって、限界まで過敏に研ぎ澄まされた神経が、帰国してもすぐに戻るはずもなく。
母国での日常の生活でも、些細なことに過剰な反応をしてしまったり。
またそのギャップの描き方も上手くて。
1ミリも気が抜けない戦場と
当たり前のように平和な母国と
その真逆な状況が、さらにクリスの不安を煽り。
戦場での仲間の苦しみが頭をよぎって。
平和に身を置く自分に、罪悪感を持ってしまったり。
「レジェンド」と呼ばれていたことも、彼に過剰な責任感を芽生えさせ。
そしてまた、引き寄せられるように戦場へ・・・。
誰が悪いとか、そういう描き方をしていないのがいいですね。
戦争って、こんなもんなんだよと。
運よく戦場から生きて帰ってこれたとしても
自分も、家族も、長く苦しむことになるのだと。
戦場に英雄なんていない。
殺した人と、殺された人と。
後に残るのは、痛みと苦しみだけ。
深く心に残る作品でした。
☆個人的見どころ
・戦場の怖さ
・平和のありがたさ
・そしてクリスは・・・
『アメリカン・スナイパー』
米海軍に志願したクリス・カイルは、射撃の腕を見込まれ、特殊部隊ネイビー・シールズの狙撃手に。
抜群の腕前で仲間を何度も救うクリスは、いつしか「レジェンド」と呼ばれる存在になる。
妻と子を愛するクリスだが、帰国しても見えない敵の存在に怯えるように生活を。
クリスが心配な妻は、軍を辞めるように何度も懇願。
しかしクリスは、自分の助けを必要とする仲間が待つはずだと、何度も戦場に赴く・・・。
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クリント・イーストウッド監督の最新作です。
主演のブラッドリー・クーパーは、プロデューサーも務めたそうな。
米国史上最強と言われた狙撃手クリス・カイルの自伝が原作なんですって。
ということは、ほぼ実話なのですね。
ズシッと来ました。胸に、というか身体中に。
戦場の緊張感と臨場感が桁違いで。
文字通り、一瞬も気が抜けない戦場。
しかも、クリスは自分の身を守れば、目の前の敵を倒せばいいだけではなく。
何百メートルも離れたところから、仲間の命を狙う敵を、正確な判断で倒さなければならないのです。
しかも相手は、動物や機械じゃなく。
時には民間人に扮していたり、女性や子供が武器を持っていたり。
判断のミスは、自分が罰せられるだけではなく、母国の名を貶め、なにより罪のない人間の命を奪うことになるのです。
そうやって、限界まで過敏に研ぎ澄まされた神経が、帰国してもすぐに戻るはずもなく。
母国での日常の生活でも、些細なことに過剰な反応をしてしまったり。
またそのギャップの描き方も上手くて。
1ミリも気が抜けない戦場と
当たり前のように平和な母国と
その真逆な状況が、さらにクリスの不安を煽り。
戦場での仲間の苦しみが頭をよぎって。
平和に身を置く自分に、罪悪感を持ってしまったり。
「レジェンド」と呼ばれていたことも、彼に過剰な責任感を芽生えさせ。
そしてまた、引き寄せられるように戦場へ・・・。
誰が悪いとか、そういう描き方をしていないのがいいですね。
戦争って、こんなもんなんだよと。
運よく戦場から生きて帰ってこれたとしても
自分も、家族も、長く苦しむことになるのだと。
戦場に英雄なんていない。
殺した人と、殺された人と。
後に残るのは、痛みと苦しみだけ。
深く心に残る作品でした。
☆個人的見どころ
・戦場の怖さ
・平和のありがたさ
・そしてクリスは・・・