シリーズ第2弾!


『猿の惑星 新世紀(ライジング)』
知性を獲得した猿のシーザーが、仲間を率いて反乱を起こしてから10年。
猿たちは山奥にコロニーを築き、手話や言語を自在に操り、文明的な生活を送っていた。
一方、猿インフルエンザの蔓延により、壊滅状態に陥った人類は、生き残った人々で肩を寄せ合う暮らしを。
そんな人類のとあるコロニーでは、燃料が底を尽きかけ、大ピンチに。
そこで、かつてのダムが使えるか、調査隊が山に足を踏み入れるが、なんとそこは、猿たちのテリトリーだった‥‥。


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SF映画の名作「猿の惑星」。
そこに至るまでの前日譚を描いた映画
「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」。
あれはあれで完結してたのかと思いきや、なんとその続編です。
監督は「クローバー・フィールド」のマット・リーブス。

前作に引き続き、面白かったっすなあ。
もう「人対猿」という、単純なものではなくて。

かたや、高度な文明を誇りながらも、没落の危機にあるグループ。
かたや、文明的には劣るものの、勢力を広げ、勢い盛んなグループ。

そんな2つの集団が、ふとしたきっかけで接触。
実は、どっちも相手が怖くて。
そして、どちらのグループにも
「折り合いをつけて共存しよう」な穏健派と
「やられる前にやってしまおう」の武闘派がいて。
でも、それぞれの人(猿)に、それぞれの正義がちゃんとあって。

これってもう、地球で起こっている、戦争の縮図じゃないですか。
争いを好んでるんじゃないんです。
自分たちを守る手段と、その考え方が違うだけで。

一枚岩だと思われた、猿グループの混乱も興味深く。
動物園の猿山でさえあるように
猿の社会は、強い順の縦社会なのですが。
知恵をつけてきたことによって、腕力重視の社会が、少しずつ崩れてしまうという。

よくできてたストーリーでしたねえ。
あと、映像も文句なしに素晴らしい。
それぞれの猿の顔が違うし、細かい表情の描写まであって。
最後まで夢中で観入ってしまいました。

さて、残された人類はどうなってしまうのでしょうか。
猿たちのリーダー・シーザーは、どのような選択をするのでしょうか‥‥。


☆個人的見どころ
 ・戦争の構図
 ・映像
 ・オランウータン先生