『恋の渦』
とある部屋での鍋パーティに参加した男女9人。
目的は、家主である同棲カップルが、それぞれの友人に彼氏彼女を紹介すること。
しかし、そこに現れた女性のビジュアルに、男全員ガッカリ。
その日は結局、誰にも何も生まれずに終わった。
と思いきや、それが複雑な恋愛模様の始まりだった‥‥。
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「モテキ」の大根仁監督の、長編映画第2作目です。
元々は劇団ポツドールさんの演劇だったそうな。
ネットでいろんな芸人が絶賛しているので、いそいそと行ってまいりました。
最初は、「なんだこれ?」と思って観てまして。
登場人物がドドドと出てきて、関係がよく分からん上に、全員イタイし。
しかし、全員のキャラと名前が把握できてきた頃には、自分もすっかり恋の渦に巻き込まれてしまってました。
「桐島、部活やめるってよ」の下衆版とでもいいましょうか。
最初は「チャラいな~こいつら」くらいにしか思ってなかったのに。
徐々に、それぞれが自分やまわりの人間に重なってきまして。
この人だけ~!って言ってる女が、あっさり乗り換えたり。
ちゃんとしてそうに見えた男が、どえらい浮気性やったり。
頭の悪いチャラ男かと思いきや、意外に情に厚かったり。
よくもまあ、こんだけの男女間あるあるを、この短時間で詰め込んだもんですよ。
社会的地位の高い人だろうが
いい年してニートだろうが
友達や異性の前では、みんな本音と建前があって当然。
そこを生々しく、リアリティたっぷりにエグってくる作品でした。
失礼な話、有名な役者さんは特に出てないですよ。
場面も、4つの部屋が出てくるだけですし。
何十億もかけた壮大な宇宙の物語「スタートレック」も映画ならば
低予算で作った、半径数百mで起こる小さな小さな物語「恋の渦」も映画なのだなあ。
どっちもちゃんと映画やし、どっちも好きだ!
☆個人的見どころ
・いや、こっそり部屋呼ぶんかい!
・いや、こんな日まで呼ぶんかい!
・いや、呼んだらお前かい!