人気コミック「すーちゃん」シリーズが実写映画化。


『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』

料理好きで、カフェで社員として勤務するすーちゃん(柴咲コウ)。

OA機器メーカーで勤務するまいちゃん(真木よう子)。

母と2人で祖母の介護をしながら、WEBデザイナーをするさわ子さん。

3人はかつてのバイト仲間で、今もたまに集まる仲良し。

楽しそうに生きる彼女たちにも、それぞれ悩みや不安を抱えていた‥‥。


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僕は不勉強で知らなかったのですが、原作は4コマ漫画だそうですね。

恐らく、等身大の大人の女性を描いた作品なんですな。


三十代、四十代の独身女性が観ていて「あ~あるある」と思う映画ではないかと。

気付けばまわりはどんどん結婚して行き。

逆にこっちは、彼氏いない歴ン年。

めぼしい相手を探るうちに、仕事場では段々と責任ある立場になってきていて。

親からのプレッシャーがあったり、同時に親の諦めも感じたり。

恋愛・結婚・貯金・仕事・介護・他にも。

上手に楽しく暮らしているように見られていても、内ではちょっとずついろんな不安や悩みを抱えているという。

そのあたりの心情が、細やかに丁寧に描かれておりました。


女性陣3人の、ナチュラルな芝居はもちろん素敵でしたが。

彼女たちを取り巻く、男性陣も絶妙なお芝居でしたよ。

おどおどとはっきりしないけれども、実は‥‥なカフェのマネージャー役・井浦新さん。

すーちゃんが働くカフェの、ちょっと生意気なバイト君役・染谷将太さん。

井浦さんもですが、染谷さんも素敵な役者さんですなあ。

一見ポーカーフェイスに見えるけど、感情が伝わってくる不思議な顔をしてらっしゃいますね。

僕は染谷さんの持っている雰囲気が、何だか妙に好きなのです。


きっと、男性より女性にターゲットを絞った映画なんですな。

男が観ても、そんなに刺激を感じないかもです。

ふとした拍子に壊れるでお馴染みの女の友情ですが。(偏った知識)

時が経っても変わらないすーちゃん・まいちゃん・さわ子さんの間の空気には、観ていてほんわかさせられましたよ。

お互いを気遣いながらも、あまり深く干渉しない距離感が、女子同士うまく付き合う秘訣なのでしょうか。



☆個人的見どころ

 ・3人の空気と距離感

 ・自転車号泣二人乗り

 ・そば屋の無神経な一言