『ユダ』
女子高生の絵里香は、裏切った彼氏との子供の堕胎費用を稼ぐため、スカウトされた大宮のキャバクラで働く。
当初は費用稼ぎのための、短期バイトの感覚だったが、そのまま働き続け、1年後にはNo.1ホステスに。
その後、さらに上を狙えると感じた絵里香は、新宿歌舞伎町の高級店・エデンに移籍。
そこにはNo.1ホステス・美々が君臨する、今までとは違う景色があった‥‥。
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歌舞伎町のキャバクラで、伝説とまで言われるほどになったキャバ嬢・立花胡桃さんが原作の自伝的小説の映画化だそうです。
つまり、ほぼノンフィクションってことなんすな。きっと。
それを実際に、歌舞伎町のミラノ座で観てきました。
臨場感が3割ほどアップ!
「ユダ」とは、裏切りの代名詞的な名前ですからね。
ええ、それを知ったのは、聖書じゃなくて「北斗の拳」ですけど。
南斗紅鶴拳!
そんなこの物語は、一人の女子の成長(というか、スレて行くさま)と、キャバ嬢の裏のドロドロをリアルに描いた作品です。
恐らく、恐らくですけど、キャバクラって、適当にやっててもお金はある程度もらえるじゃないですか。
少なくとも、コンビニやファミレスのバイトよりは、割のいい額が。
それを、ちょいと大きく儲けようとか、大きな店でナンバーワンを獲ろうとかすると、途端にしんどくなるんでしょうね。
じゃあなんで、わざわざしんどいナンバーワンを目指そうとするか。
そこが、女のプライドというか見栄というかエゴというか。
その辺の心理がザワザワする感じで描かれておりました。
と言いつつも、こんなもんか?とも。
もっとひどいこと、えぐいことが、いっぱいあったんじゃないかと邪推しちゃったりも。
所詮僕は男ですから、その辺の細かい心情は分からないのですが。
自分が想像していたよりも、ドロドロが浅い気がしたので。
同じ水商売系の物語なら、「女帝」っていうマンガがあるんですけど。
そっちの方がスケールの大きな話だったんですが、あれはちょっとファンタジーに近いんですかねえ。
こっちの方が等身大の物語なんですかね。
原作の小説も、女子に支持されているそうですし。
僕はあまり、というか、全然キャバクラには興味がない(女子には興味があるよ!)のですが。
キャバクラ好きで通っている男は、こういう映画をどういう風に観るんでしょうなあ。
☆個人的見どころ
・ドロドロ感
・女の成長
・たたずむ板尾さん