香港=中国合作映画です。


『7日間の恋人』

青年実業家のクォンと、恋人で共同経営者のパリスは、自身の会社を急成長させたやり手のビジネスマンカップル。

しかし、些細なケンカからパリスが失踪。

その隙に、彼女のおじ・ドンが企業買収を企てる。

パリスがいないと会社が乗っ取られてしまうピンチに、クォンは、彼女そっくりの花屋の女性・サムと出会う。

クォンはサムに、パリスが戻るまでの影武者をお願いするが‥‥。


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庶民の女子がセレブと出会い、ある日突然夢のような暮らしを体験するパターンのあれですな。

パッと思いつくので言うと「プリティ・ウーマン」とか。


話としては、夢があって素敵だと思うんですけど。

物語の根本に、そもそも矛盾があるというか。

パリスは、それこそ高飛車ビジネスウーマンで、仕事のためなら超クールな女王様タイプ。

対してそっくりさんのサムは、マナー面はダメだが天真爛漫で心配りもできる、庶民派の下町娘。

全く正反対なタイプの二人。


そのパリスと付き合ってたクォンが、なぜ正反対なサムに惹かれちゃったのか、ですよ。

いや、サムに惚れるのは普通の感覚だと思うのですが、そんな感覚の男が、なぜパリスと付き合っていたのか。

きっとパリスのキャラを際立たせようとしたのかもですけど、パリスが見た目以外、本当に女性としての思いやりや魅力に欠ける人で。

なんでこの人と付き合うの?ドM?と思っちゃうくらいに。

でも、そんなパリスを付き合ってたクォンが、なぜ普通の女性のサムに惹かれたのかが、ずっと腑に落ちなくて。

ビジネスパートナーとしてパリスと上辺の付き合いをしていただけだとしたら、それこそサムに行くのはビジネスマンとしてのメリットがゼロですし。


あと、サムが意外にあっさり影武者を引き受けたくだりにも疑問が。

普通、もっとごねたり引いたりすると思うんですが。

まあ、そこは後から、ちゃんとした動機付けができてましたけど。


その辺がずっと引っかかっちゃったもんで、僕はがっつり楽しむことができませんでした。

しゃれた告白シーンとか、素敵な部分もあったんですけど。ねえ。



☆個人的見どころ

 ・クォンはどっちを選ぶ?

 ・サムvsパリス

 ・ハングライダー男