偶然にも2作連続ライアン・ゴズリング鑑賞。


映画とカレーと藤井

『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』

モリス州知事(ジョージ・クルーニー)は、大統領を目指すため、民主党の予備選に出馬。

ライバルのプルマン候補を一歩リードしていた。

モリスのサポートについているのは、選挙マネージャーのポールと、若き広報官のスティーブン(ライアン・ゴズリング)。

その両候補が対決するオハイオ州の予備選を控えたある日。

プルマン側の参謀から、スティーブンに密会の打診が来る‥‥。


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アメリカの大統領選挙ってド派手ですよね。ドラマチックで。

すごく良いなと思う部分もあれば、ちょっと理解に苦しむ部分もありますが。

そんなド派手な選挙の裏側の、ドロドロした部分をリアリティたっぷりに描いた作品です。


とはいえ、巨額の裏金が動いたり、命のやり取りがあったりするわけではないので。

序盤ちょっと退屈に感じる部分もあるのですが、途中からそこが逆に生々しく感じてきまして。

終盤などは、選挙の華やかさと裏側の汚さのギャップがあまりに激しくて、逆に笑えてきちゃいましたよ。


ライアン・ゴズリングは、本当に良い役者さんですね。

全くの無表情でも、善人にも悪人にも見えますし。

今回のような、正義と偽善を合わせ持った役なんてバッチリでしたよ。

ジョージ・クルーニーの、カリスマ性がありそうなのに、ちょっと抜けてる政治家も面白かったですし。

他の脇のみなさんの渋い演技も、光りまくってましたよ。

役者力を感じる映画ですなあ。


こうなってくると、何をもって誰を信じたらいいのか、全然分からないですね。

バカ正直に選挙マネージャーなんてやってたら、頭がおかしくなりそうすな。

結局、正義感よりしたたかさを持ったやつが生き残るのだろうか。

実話じゃないにしても、これに近いことがあるわけですよね?

もちろん日本でも。

「民衆のため」なんて言いながら、恐ろしい世界っすな。


ジョージ・クルーニーは監督も務めたそうで。

多才な人っすなあ。

ちなみに同い年は冷蔵庫マン!



☆個人的見どころ

 ・リアリティたっぷりドロドロ感

 ・役者力

 ・モリーのエロさ