FBI誕生!


映画とカレーと藤井

『J・エドガー』

FBI初代長官のJ・エドガー・フーバー。

彼は晩年、回顧録として残すために、自身の業績をライターに語り始める。

1919年、ある爆弾テロ事件の捜査で注目された彼は、FBIの前身である、司法省捜査局の長官代行に。

革新的な捜査方法を次々と取り入れ、成果を上げるエドガーだったが、独善的で傲慢な彼に批判的な声も多かった。

そんな彼を支え続けたのは、生涯彼の右腕だったトルソン副長官と秘書のヘレン、そして最愛の母・アニーだった‥‥。


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イーストウッド監督作品です。待ってました!

誰もが知るあのFBIの誕生秘話といえば、アメリカ人ならずとも興味があるでしょうよ。

そんなわけで、かっちょいいアクションを交えた、正義の物語を想像していたのですが。

エドガーの人物像に焦点を絞った、じっくり見せるタイプの作品でした。


しかもこのエドガーさんが一癖も二癖もある人物で。

革新的なアイデアを見せたかと思えば、思い通りにならないとヒステリックになるような、利己的な部分があったり。

武勇伝を誇張して語りたがったり。

実在した人物で、本当のエピソード(多分)を使ってあるから仕方ないのかもですが、監督がこの人物をどう見せたいのか、僕には分かりにくかったです。

単純に言うと、偉人なのか変人なのか、どっち?みたいな。


特に、同性愛チックなところが出てくるんですが、そのあたりも僕はちょっと苦手で。

語弊がないように言いますが、同性愛自体を否定するわけではないですよ。

そこのロマンス的なところでは、ちょっと胸を打たれづらかったですね。


イーストウッド監督作品の、美しい色合いの映像は素敵でしたが。

今までの作品のような、後半に行くにつれて肌がゾワワとなる感覚はちょっと薄かったです。

見応えはあったし、決して駄作ではないのですが、イーストウッド監督が大好きなもんで、個人的にちょっと期待しすぎてしまった感は否めずでした。



☆個人的見どころ

 ・エドガーの半生

 ・リアル老けメイク

 ・レオ様まさかのチュー

(1月28日公開)