あの「おバカ予告編」がまさかの長編映画に!


映画とカレーと私(仮名)-マチェーテ


「マチェーテ」

伝説的な連邦捜査官のマチェーテ。

正義感溢れる彼は、人質を救うべく敵地に乗り込むが、卑劣な手で返り討ちに遭い、自分の家族を惨殺されてしまう。

数年後、一命を取り留めたマチェーテは、テキサスで日雇い労働者として働いていた。

ある日、普通の労働者と間違われた彼は、メキシコの麻薬王トーレスに脅され、州知事の暗殺を依頼される。

しかしそれは政治家とトーレスの罠で、マチェーテは殺人容疑をかけられ、指名手配されてしまう。

事実を知った彼は復讐の鬼となり、悪の組織との壮大な戦いが始まる‥‥。



いや~、面白いっすな。

バカバカしいのなんの。

有名な話ですが、元々この映画は、ロバート・ロドリゲス監督「プラネット・テラーinグラインドハウス」の公開時に、ジョーク的に作られた偽予告編が、大ウケしてついに1本の長編映画になったという異色作でして。


だからって言うわけじゃないですが、真面目に観ちゃダメですよ。これ。

いかにバカバカしく、いかに大味で雑なことを、いかに大真面目にやるかに命をかけているような映画ですから。

矛盾も山盛り出てきます。

え?そこ説明なし?

みたいなとこも出てきます。

で、いつの時代?

みたいにも思うでしょう。

でも、そこを楽しみましょう。

笑って済ませましょう。

それがきっと正しい見方です。


何気にキャストも豪華でして。

デニーロにセガール、リンジー・ローハンにジェシカ・アルバ。他にも。

それでもメジャー映画に見えない(良い意味で)のが、奇才・ロドリゲス監督の手腕ですな。


ド派手なアクションもあって、エロもあって。

そして、その全てが雑で。(これも良い意味)

グロ過ぎるシーンは、血嫌いの僕にはちょっと辛かったですが。

それでも、ゴツゴツで傷だらけのマチェーテの顔が、最後には男前に見えることでしょう。きっと多分。


B級映画を作ろうとしてB級映画を作ったら、超B級(決してA級ではない)な映画が生まれたんですな。

個人的には「プラネット・テラー」より好きかも。

普段映画に行かない人がフラリと入るにはアクが強すぎますが、映画好きの人には、ぜひ観てもらいたい作品です。



☆個人的見どころ

 ・男の中の男・マチェーテ

 ・巨乳がいっぱい

 ・全力でB級を演じる名優・デニーロ