なんとナレーションはジョニー・デップ。


映画とカレーと私(仮名)-ドアーズ

「ドアーズ/まぼろしの世界」

1965年、ボーカルのジム・モリソンとキーボードのレイ・マンザレクによって結成されたバンドは、そこにギターとドラムを加え「ドアーズ」となり、1967年1月デビュー。

デビューアルバムからシングルカットされた「ハートに火をつけて」は全米1位に。

一躍人気バンドになったドアーズだったが、ジムの過激な言動やドラッグ・飲酒の問題はバンドに影を落としていく。

そして1971年7月3日。

ジム・モリソンは、27才の若さでパリでこの世を去った‥‥。



ドアーズの結成からジムが他界するまでを、実際の映像とナレーションで追った、いわゆるヒストリー映画です。

僕は正直、ドアーズに詳しくありません。

知ってることといえば、ヒット曲のうちの聞きかじった数曲と、若くして亡くなったという、ジム・モリソンの存在のみ。

なのに、惹きつけられるようにフラフラと観に行ってしまいました。

僕が生まれる少し前に亡くなった、ジム・モリソンという存在に興味があったので。


そんな良く分かってない僕からしても、ジム・モリソンのカリスマ性と狂気、そして当時の若者の熱狂ぶりが伝わってくる作品でした。

いわゆる破滅型のミュージシャンなんですな。

今はもう、トップミュージシャンですら禁煙・禁酒で、なんなら菜食主義という、ヘルシー志向の人が増えているそうですから。

そんな世代に生きている僕らからしたら、少なからず憧れはありますね。

そういう破滅型のカリスマの動向を、リアルタイムで追いたいという。

いや、決してドラッグを賛美するつもりはないですけれども。


こういう映画は。大きく2パターンあるんじゃないかと思うんです。

その存在を知らない人にも分かりやすいように、間口を広げて見せるのと。

コアなファンが喜べるよう、余計な説明は省いて、秘蔵映像などを見せまくるパターンと。

この作品はどちらかと言うと、後者寄りだったと思います。

とは言え、ドアーズ初心者の僕にも、最低限バンドの遍歴とジムの動向の変化は理解できましたが。


しかし、こういう映画を観るといつも、リアルタイムで知っていたかったなと思いますな。

じゃあ僕も、破天荒な芸人を目指します。

もう、ジムより11年も長生きしてしまいましたが‥‥。

長生きする破滅型って可能ですかね?



☆個人的見どころ

 ・ジム・モリソンのカリスマ性と狂気

 ・他のバンドメンバーの戸惑いっぷり

 ・ファンにも貴重な秘蔵映像(あるらしい)