リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホーク豪華共演!
「クロッシング」
ニューヨークの犯罪多発地区ブルックリン。
退職を1週間後に控えたベテラン警官のエディは、自信家で血気盛んな新人の教育係に抜擢されるが、何事もなく平穏にあと1週間を過ごそうと、街を巡回していても、何も教えず何もさせず。
そして、安い給料でたくさんの子供、そして体の弱い妻を抱えた麻薬捜査官・サルは、広い家に引っ越しすために、なんとしても現金が必要だった。
もう一人、昇進を信じ、妻との生活も犠牲にしてきた覆面捜査官のタンゴは、潜入組織のボス・キャズを罠にはめる命令を下されるが、今では彼に友情を感じてしまっていて‥‥。
重いというか暗いというか。
いや、重くて暗いです。
でも、明るい映画好きの僕でも引き込まれてしまう力強さのある映画でした。
それぞれにそれぞれの事情があり、誰にも言えない秘密を抱える3人。
モラルや法律で量れば間違っていることをしているけど、それだけでは割り切れないだろ!という事情がこちらにもヒシヒシ伝わってくるのです。
その3人のストーリーが近いところで進みつつ、なかなか絡まず。
そして最後に‥‥言えないわよ。
結構バイオレンスなシーンが多かったんですが、そこのリアリティがすごかったですね。
拳銃の一発、パンチ一発のヒリヒリ感が。
それもあって、終始緊張感が漂っていました。
そこもきっと、スクリーンに惹きつけられた一因ですな。
ラストが意味深でした。
最後の最後に、3人はそれぞれ、なぜその方向を選択したのか。
みんな「自分を選んだ」ってことなのかな。
ちょっと僕には難しかったっす‥‥。
あ、決して中途半端で終わっているわけではないですからね。
果たしてこの映画は、いったい何を伝えたかったのでしょうか。
観る人によって、それぞれの答えがある映画だと思います。
☆個人的見どころ
・大人の男の葛藤
・リアリティたっぷりのバイオレンスシーン
・ドン・チードルの鼻(めっちゃ好き)