クラシックはあまり聴かない私ですが。
「オーケストラ!」
かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレは、ある事件以来、音楽界から干され、今は冴えない劇場清掃員。
ある日、事務室の清掃をしていると、パリのシャトレ劇場から1枚のFAXが。
それは、出演できなくなった楽団の代わりに出演できないかという依頼だった。
それを見たアンドレに、あるアイデアが閃く。
同じくクビになったかつての楽団仲間を集めて偽のオーケストラを結成し、ボリショイ交響楽団と偽ってパリに乗り込もうというのだ。
そしてアンドレは、早速元チェロ奏者のグロスマンに話を持ちかけるが‥‥。
面白いっす!
笑って泣けて、最後は感動。
僕、こういうの好きなんです。
腐ってた人間がやる気を出して、昔の仲間を集めてもう1度‥‥みたいな。
それぞれのメンバーも、きっちり楽器は続けていて。
メンバー集めのシーンから、ニヤニヤして観ちゃいました。
個人的に、こういう映画で大事なのは、シリアスと笑いの入れ込み具合とバランスだと思うんですけど、それがまた絶妙で。
ストーリーも、実は旧ソ連の暗いエピソードが混じった重い話でもあるんですが、それをテンポの良さと笑いで、そこまで暗く見せず。
あんまり内容に触れたくないな~。
変な先入観抜きで観てもらいたいですので。
バイオリン奏者のメラニー・ロランはえらい美人で、最初はそっちに目が行くのですが、バイオリン演奏のシーンは圧巻です。
あと、途中楽団員たちに結構イライラします。
それだけ言っとこ。
あ、僕はクラシックは全然聴かないんですけど、特に気にせず観れましたので、そこのあなたも安心ですよ。
改めて調べたら、4月の半ばからもう公開してたんですね。
世間的にはあまり話題になってませんが、小さな劇場ながらも、これだけ長いあいだ公開が続いているのは、やはり口コミでの評判がいいからなんでしょうな。
果たして、その寄せ集め偽楽団は、無事パリについて最後まで演奏できるのでしょうか?
ぜひ劇場でやってる間に観ていただきたい作品です。
もう1回観に行こうかな‥‥。
☆こんな人におすすめ
・笑って泣ける映画が観たい
・クラシック好きでもそうでなくても
・私もオーケストラにいました