介護業界の良いところ | 辻川泰史オフィシャルブログ「毎日が一期一会」Powered by Ameba

介護業界の良いところ

私は20歳の時に日本福祉教育専門学校を卒業しました

17年経ちます

その時は学校のクラス数も多く、学科も多くありました

しかし、今は私の母校だけでなく多くの介護系の専門学校に進む学生が激減しています

少子化だけが問題ではありません。

私たち介護業界の一人一人がそういった事態を招いていることもあるのではないでしょうか?

給与が上がらない!賞与が少ない!休みが少ない!人間関係が悪い!

問題を定義することは大事ですが、そういったことばかりを連呼する大人を見て

学生はどう感じるでしょうか?


介護業界の明るい点や良い点にも目を向けて発信すべきと思います。

ブログをお読みいただいて、皆様も自分たちの業界の良いところを再考頂くきっかけになれば光栄です

下記は私が感じる介護業界の良いところです


介護業界の良い点


①利用者様から多くのことを学べる

→利用者様の人生から多くのことを学べます

利用者様の歩んできた人生は其々です。

教師、大工、コック、専業主婦、戦争体験もある人、経営者、僧侶、又は囚人だった人。

そういった多くの業界、経験を持った方と密に接することは多くの学びがあります。

その会話の中で自分の人生と照らし合わせてみて考えることが出来ます。

自分はどのように年老いていきたいか!

どんな死に方をしたいか?

その為には、どんな生き方をすべきか?

と年齢に関係なく考えるきっかけ、学びを得ることが出来ます。


②自分の身内が介護が必要になった際に知識が増える

→いざ自分の家族が介護が必要になったとき、どのように行動して、どのように対処すべきか?

という知識が増えます


③これからの日本を支える仕事

→日本は成果で類をみない速度での高齢社会になっています。

日本の介護モデル、姿勢は世界をけん引する仕組みになると思います。

ビジネス的にも大きなチャンスであることもありますし、

坂本竜馬の言葉ですが

世に生を得るは事を為すにあり

を体現できる、自分の人生を意味あるものにするために尽力する価値のある仕事と思います


④介護報酬が一律であり工夫次第で差別化できる

→一見、介護報酬の変動によって大変に感じますが、これは同業者全体が同じルールで行うべきものです。だからこそ、努力次第、工夫次第で差別化し勝ち残れると感じます


⑤9割は国が支払ってくれるために回収リスクがない

→他業種は売掛金の回収のために労力を費やし、そして最悪、集金ができないこともあります。

そう考えると国保連請求業務は大したことではなく、ありがたいことです


⑥献身的な人が多い

→自分が!自分が!という利己的な考えの人が多い世の中で、利用者様に喜んで欲しい!

何とか力になりたい!と考えて頑張っている人が多くいます。

だからこそ大雪、台風でも自転車やバイクで移動して頑張れるのだと思います。

先の大震災の時もそうですが、他業種であれば店を閉め、仕事を終え、自分の避難や家族の安否を確認するための行動をすることも出来ます。

しかし、被災地の介護業界の方々は自己の都合よりも、利用者様を優先しました。

こういった姿勢を貫けるのは業界の良さ、素晴らしさと実感します


⑦文化の継承を担っている

→利用者様と会話をしていると、昔は○○だったよ!

ということを話されることが多くあります。

認知症だからな?と疑問に感じることも多々ありますが向き合うことで事実であった埋もれた地域の歴史を知ることも出来ます。

私の経験ですが、10年前、まだ現場で訪問介護を行っていた時ですが、認知症の男性のご利用者様がいつも昔、ここにはプロ野球があったと仰るのです。

東京都武蔵野市にそういった野球場はなく野球好きの私でも、知りえることではありませんでした。

しかし、あまりにも毎回話されるので調べてみました。

本当だったのです

国鉄スワローズの武蔵野グリーンパーク球場というのがあり、実際に16試合行われていたのです。

こういった地域の歴史を利用者様から教えて頂き、私は職員や後輩に伝えていくことで地域の歴史、文化が伝承されます。

介護の仕事を通して文化、歴史の継承を担っているのだと思います。


⑧笑顔になれる

→何か嫌なことがあっても、利用者様と話をすると楽しくなることが多くあります。

台風の時にデイサービスのお迎えに独居の方にお迎えに行った時のこと

「今日は風も強くて心細かったから、朝、お迎えに来てもらって本当に安心。ありがとう」

と言ってもらえたこと

数を数えたらきりがありません。

そういう言葉を頂くことで笑顔になれます。


心の持ち方で結果が変わる。
楽観か悲観か、積極か消極か。
心のあり方で、物の見方が変わってくる。

松下幸之助


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