ワイヤーフレーム(画面構成書)を
作り込み過ぎてしまう
Webディレクターが
どこの制作現場にもいると思う。
そもそもワイヤーフレームは、
クライアントにデザインではない形で、
画面イメージを握るためや、
デザイナーに指示出しを
行うためのドキュメント。
一般的に互換性が高い
pptやxlsで作成することが多い。
Web制作のざっくり代表的なフロー
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戦略策定→★画面設計★→デザイン→コーディング→システム開発→検証→納品
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要はディレクターが最も活躍するパートのひとつだ。
そのためか、妙に気合が入り過ぎることも少なく無い。
●綺麗過ぎるワイヤーの例
ボタンの形くっきり、色もばっちり、マージンもきっちり、
まるでデザイン!…etc
ワイヤーフレームに感動したクライアントが、
この後出てきたデザインが、構成の色塗りで失望した、
という事例は少なく無い。
デザイナーの力量にもよるが、
デザイナーの発想を狭めて
しまうようなことがあるとさらに本末転倒だ。
クライアントにデザインの事前確認としての意義以外、
デザイナーに伝えるためのドキュメントとしての
ワイヤーの意義を整理したい。
<画面構成書の意義>
(1)画面構成要素(ナビとかバナーとか)を示すため
(2)情報設計視点で要素の位置を明確に示すため
基本的には(1)の情報は絶対に必要で、
これにデザインコンセプトやトンマナ、
構成要素の優先順位、
守るべき制約情報等が付加される。
決して、画面構成が「綺麗」である必要はない。
クライアントに開示する必要が無い場合、
手書きだって良いはずだ。
(2)はECサイトなどリード生成系と言われる
コンバージョンが問われるサイトに多く該当し、
ディレクターやIA(インフォメーションアーキテクト)が
構成要素の位置まで明確に定めて
指示することが多い。
思い切ってデザインしたところで、
システムの制約があり、
実装できないということもあるからだ。
そのため、(1)よりはドキュメントの完成度が高くなるが、
別に色や形やマージンに拘る必要はない。
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綺麗過ぎるワイヤーフレームの
最大のデメリットは、
その作業に時間をかけ過ぎてしまうことだ。
自分自身の経験もそうだが、
凝り過ぎた画面構成書は、案外フツーで、
課題の本質を突けてないものが多い。
そのワイヤー(構成)で本当に、
・ユーザーが使いやすくなるの?
・申込みが増えるの?
・キャンペーン成功するの?
・サイト上の売上は上がるの?…etc
それこそ迷ったら
制作メンバーと相談するなり、
そもそもの目的を見失わずに、
進めていきたいものだ。
作成する立場も、監督する立場も、
今一度振り返ってみると良いかもしれない。